第33話 ゆっくりな朝
「ん……」
いつの間にかぐっすり眠ってしまっていたみたいだ。体の調子もだいぶ良くなっている。まゆを抱きしめながら眠っているりゅうちゃんの耳元で小声でありがとう。とお礼を言って時間を確認したら朝の5時だった。
夜ご飯食べないで10時間近く眠っていたことになるのかな…りゅうちゃんはちゃんとごはん食べたかな?大丈夫かな?と不安になる。まゆがずっと隣にいて。って言ったからりゅうちゃんはずっと隣にいてまゆを抱きしめていてくれたと思う。そのせいで夜ご飯食べてなかったりしたら申し訳ない。
「ん…まゆ…起きた?」
「う、うん」
「体調はどう?」
「だいぶ良くなったよ。心配してくれてありがとう」
起きて早々にまゆの心配をしてくれる。まゆがだいぶ良くなった。と言うと本当に安心したような表情をして、ならよかった。と言ってまゆを優しく抱きしめてくれるりゅうちゃんの存在が本当にありがたかった。
「まゆ、ずっと寝ちゃってたけど、りゅうちゃんはちゃんと夜ご飯とか食べた?」
「え、いや…まゆの側にいたかったから食べてない…僕も22時くらいに寝ちゃったけど…」
「そっか、ごめんね。ありがとう。ずっとまゆの側にいてくれて…」
りゅうちゃんは気にしないで。と優しく言ってくれる。ちょうどその時、りゅうちゃんのお腹が大きく鳴ってまゆも少しだけお腹がすいてしまった。というわけで近くのコンビニで軽く食べれそうなものを買ってホテルの部屋に戻る。あとで昨日のお礼も兼ねて昨日お世話になったカフェでモーニングをすることにしたので食べすぎ注意だ。
ホテルの部屋に戻ってまゆとりゅうちゃんはベッドで横になってお菓子を摘みながらスマホで動画を見て時間を潰した。
ホテルという快適な空間でダラダラしながらりゅうちゃんと一緒にいられるの最高だなぁ。今度はまゆの体調不良とかじゃなくて休日ゆっくりするために利用したりしたいなぁ。などと考えていたら時間はあっという間に過ぎてカフェがオープンする時間になっていた。
まゆとりゅうちゃんは交代でシャワーを浴びてホテルのチェックアウトを済ませてカフェに向かう。店員さんにお礼を言ってモーニングを楽しんでまゆの車でアパートに帰る。
りゅうちゃんには迷惑をかけてしまったけど、すごく、幸せだった。今度は休日の日とかにしっかり計画立ててホテルでのんびりしたいなぁ。と思った。
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