第30話 おでかけ
「カフェ行きたい……」
「いいよ。行こうか」
お昼ごはんを食べ終えて僕がお昼ごはんの片付けを終えてリビングに戻るとソファーの上で毛布に包まったまゆがカフェに行きたい。と言うのでカフェに行くことになった。
「えっと、運転とか辛くない?歩いて行けるところにする?」
「あそこ人多くてまったりできないからやだ…運転できるからまったりできそうなところ行きたい」
「わかった。ごめんね。まゆに運転させちゃって」
「大丈夫だよ。はやくいこ」
僕は車の免許持ってないのでいつも運転はまゆに任せてしまっている。遠出する時とかもまゆが1人で長時間運転することになってしまっていて申し訳ない…時間を見つけて免許取りたいな…と思っていたが、社会人になってしまってからはなかなか時間が取れないだろうからしばらく運転はまゆに任せることになってしまう。本当に申し訳ない。
まゆの運転でアパートから数十分のところにあるカフェに向かう。まゆがめちゃくちゃ行きたい!と言っていたカフェでまゆはカフェに到着すると写真を撮りまくっていた。お店の前がすごくお洒落な感じでまゆがお店に入る時に後ろ姿を撮ってまゆに見せてあげたらめちゃくちゃ気に入っていた。
僕が撮った写真をまゆに送るとまゆはすぐに自分のSNSのトプ画を変えていて気に入ってもらえてよかった。と思えた。
まゆは紅茶オレ、僕はココアを注文する。店内はすごく落ち着いた雰囲気でゆっくりできそうな感じだった。飲み物が届いてまゆとゆっくりおしゃべりをして、デザート食べたい。とまゆが言い出したのでデザートのチーズケーキを2つ注文した。
デザートを食べてまったりとした時間を楽しんでカフェを出る。そして車に乗るとまゆが突然助手席に座る僕にもたれてきた。
「まゆ、どうしたの?大丈夫?」
「ごめん…ちょっと辛い……少しゆっくりしていいかな?少し休んだら元気になると思うから…」
「もちろんだよ。えっと、お店の人に事情話してくるからちょっと待っててくれる?」
「うん…お願い……」
まゆを1人にするのは心配だけど僕は車から降りてカフェの店員さんにまゆが体調を崩してしまってちょっと駐車場で休ませてもらっていいかを聞くとすぐに了承してくれて何か助けられることがあれば声かけてください。と言っていただいた。
「休んでて大丈夫だって。とりあえずゆっくり休んでよ。もし車だとゆっくり休めないならお店の人にお願いして車停めさせてもらって今日はタクシーで帰ろう」
「大丈夫。休めば大丈夫だから」
そう言ってまゆは僕を抱きしめてくる。僕がまゆを抱きしめ返すとまゆは安心したような様子で目を閉じた。
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