第10話 お散歩




まゆと手を繋いでアパートの周りをお散歩する。アパートの周りを適当に歩いてコンビニやスーパーなど普段の生活で利用しそうな場所までの道を確認してからゆっくりとまゆと手を繋いで歩き続ける。


歩き始めてから1時間くらいすると、まゆが疲れた〜というので近くにあった大きめの公園のベンチで休憩することにした。


「りゅうちゃん、まゆ、クレープ食べたい!」


公園のすぐ側にクレープ屋さんがあるのを見つけたまゆが足をパタパタさせながら言う。かわいすぎてすぐ買ってきてあげたくなる。僕はまゆに少し待ってて。と言ってクレープ屋さんまで走る。


クレープ屋さんでまゆが好きないちごのクレープを買って戻るとさっきまで座っていたベンチにまゆはいない。


「りゅうちゃん、こっち!こっち!」


声がした方を向くとまゆがブランコで遊んでる。何歳児だよ…かわいいなぁ。僕はクレープを持っている手とは別の手でスマホを持ってまゆに向ける。まゆはすぐに笑顔でピースをしてくれた。かわいい。待ち受けにしよ。


最近、かわいいまゆの写真が多すぎてどれを待ち受けにするか悩むという幸せな悩みを抱えていたが、この写真にすることに決めた。


「かわいく撮ってくれたぁ?」

「うん。かわいく撮れたよ」


まゆに今撮った写真を送ると満足そうな笑顔を向けてくれる。かわいいんよ。


「りゅうちゃん、りゅうちゃん、まゆの後ろきて!」

「はいはい」


僕はブランコに座るまゆの後ろに立つ。まゆにしゃがんで。と言われたので少ししゃがむとまゆがツーショットで写真を撮ってくれた。嬉しい。


「えへへ。いい写真撮れた。まゆのホーム画面これにしよ。りゅうちゃんもこれにしてよ。お揃いにしよ!」

「うん。そうしよ」


前言撤回、まゆのかわいい写真は僕のまゆのかわいい写真コレクションに入れておくことにしてスマホの待ち受けは2人で撮った写真にしよう。


「はい、まゆ、クレープ」

「やったぁ。ありがとう」


めっちゃ笑顔でまゆはクレープを受け取って先程のベンチに戻って笑顔でクレープを頬張る。めちゃくちゃかわいいのでここでも写真を1枚…


「もう。すぐまゆの写真撮るんだから…かわいく撮ってよ」

「まゆはいつもかわいいから絶対かわいく撮れるよ」

「もう…」


少し照れながらまたクレープを頬張る。そのあと、りゅうちゃんも食べる?と言ってクレープを少しわけてもらった。めちゃくちゃ幸せでめちゃくちゃ美味しかった。





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