詰みを回避する方法を俺はこれ以外に思いつかなかった件


女性2「貴様一体何者だ!何が目的だ!」

主人公「お、落ち着いてください。驚かすつもりはなかったんです!」

   「自分の事で精一杯で落ちる場所を気にする余裕が無くて。。。」

女性2「落ちる場所だと?」

主人公「そ、そうなんです!ちょっと訳ありでs」

女性1「あの。。。!」


 会話を割くように護衛の女性の後ろからかわいらしい声がした


女性1「貴方に悪意が無いのは分かりました」

女性2「姫様?!」

女性1「ですがこのまま話を続けるのはその。。。」

女性2「む。。。た、確かにそれもそうですね」

   「おい!貴様はこれで前を隠せ!」

主人公「あ、はい。。。」

女性2「それと今から姫様も着替えるんだ、後ろを向いてろ!」

主人公「はい。。。仰せのままに」


 護衛の女性の圧の強さに従う以外の術を持ち合わせていなかった俺は

 おとなしく指示に従い渡された布を腰に巻き、後ろを向く

 その間この状況を乗り切る方法を模索することにした

 到底あるとは思えなかったが考えないよりはましだろう。。。


女性2「姫様もしかしてあの者を先日のお告げの者と?」

主人公(お告げ?)

 

 考え事をしてる中、後ろから話し声がする事に気付いた

 良くないと思いつつも何やら内容が気にったので少しだけ聞いてみることに


女性1「ありえなくは無いと、考えてます」

   「あの格好なのは少々不可解ですが。。。」

   「ですがあの方は確かに【落ちる場所を】と言っていましたし」

女性2「確かに【空より現れるだろう】とは言っておりましたが。。。」

女性1「とりあえずあの方の話をちゃんと聞きましょう」

女性2「分かりました。姫様がそうおっしゃられるのであれば」

主人公(いったい何の話をしてるんだろうか。。。)


 俺は話を聞くことばかりに集中してしまい

 気が付くとお姫様の着替えは終わったようでこちらに近づく音がする


主人公(や、やばい!何も解決策見出せてないぞ)

女性2「おい!座ったままこっちを向け」

主人公「はい。。。」

女性2「まず、貴様は何しにここに来た」

主人公「ここに、と言いますと?」

女性2「この国に、この沐浴場にだ」

主人公「えっとですね。。。」

   「先ほども言ったように落ちる場所を気にする余裕がなくてですね。。。」

   「ここが沐浴場だとほんとに知らなかったんです!」

女性1「では貴方は何故空から落ちてきたのですか?」

主人公「それはですね」


 俺はこの際だから前世の事、そしてこの世界にやってきた経緯を話した


女性2「神と話し、神の手違いでここに落ち、そしてその格好をしているだと?!」

   「ふざけるな!貴様神を愚弄する気か!」

主人公「いや。。。馬鹿にしてるんじゃなく事実でして。。。」

女性2「やはり愚弄してるではないか!」

主人公(あ、これあれだ。この人神超崇拝者だ。。。)

女性2「万が一いや、億が一!」

   「神が貴様と会い、話、手違いでこの場所に落としてしまわれたとしよう」

   「だが!その格好になる訳が無いだろう!」

   「神はそのようなミスは犯さない!故に神なのだ!」


 護衛の興奮っぷりに姫も見かねたのか俺との間に入ってくれた


女性1「少し落ち着きなさい?話を聞くと言ったでしょう?」

女性2「そ、そうでした。申し訳ございません姫」

女性1「私の護衛が失礼をしました。お詫びします」

主人公「い、いえ。逆の立場だとしても到底信じれる事ではないですし。。。」

女性1「ただ私もどうしてもその格好で神が送り出したとは到底思えなくて。。。」

主人公(この人もかぁ!!!俺はどうしたらいいんだ一体。。。)

   (恐らくいくら同じ話をしようとこの格好の事は信じてもらえないだろう)

   (くそ。。。どうする俺!)


 と、悩んでいた時だった

 俺は一つとんでもない言い訳を思いつく

 通常ならばこんな言い訳思いついても言わないだろうが今は非常時

 その言い訳がどうにか上手い事切り抜けられる術にならないか祈るしかなかった


主人公「あの。。。実はですね」

   「さっき説明した、この世界に来るために大きなドアを通った際」

   「なんですよ。問題が起きたのは」

   「神様が何処から始まるかを決める前に転送が始まったことで」

   「その、何と言いますか。装備に異変がおきまして。。。」

女性2「装備が無くなった、と?」

主人公「いいえ。無くなっては無いんです実は!」

女性2「???」

   「何を言っている。現に貴様は何も履いてはいないではないか」

主人公「それがですね。よーく聞いてくださいよ?」

   「実は俺ちゃんと履いてるんです」

女性2「私らを馬鹿にしているのか貴様」


 護衛の女性の目が今までかつてないほど冷たい目になる


主人公(こっわ!何この目!こっわ!でも負けるな俺!ここで負けたら終わりだぞ!)

   「い、いや、ほんとに履いてるんですよ!」

女性2「もう良い黙れ。貴様の血でこの沐浴場は使えなくなるが致し方あるまい」

   「今ここで首を落としてくれる!!!!」

主人公「こ、この服は心の綺麗な人にしか見えないんです!!!!!」

   「完全に転送される前に神様がそう言ってたんですよ!」

女性2「貴様のふざけた妄言などもう良い!家畜の餌にでもなるがいい!!」


 そう言うと護衛の女性は切れ味の良さそうな剣を俺に向けて振り下ろしてきた


主人公(終わった。。。さらば俺の第二の人生。さらばまだ見ぬ異世界)

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と、本来であればここからがこの小説の面白いとこですが

私事ながら異世界に行きたい欲が臨界点に達しまいちょっと異世界に行く準備

に入りたいので、ここで終わりです!w

この作品の続きは読んだ皆様ご自身でお考え下さい

突如神様が現れ、話を合わせてくれて主人公を助けるもよし

姫様が護衛を止め、これは神様が与えてくださった試練なのでは?!といいだし

助かる未来も良し

お好きなようにストーリーを作ってください!!!


えー最後に

こんなふざけた内容なのにここまで読んでくださりありがとうございました!

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異世界転生したらパンツ履いてなかったけど心の綺麗な人にしか見えないと言ってごまかし続けてる件 あるてあ @Altair__0707

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