やっぱり詰んでいるかもしれない件


主人公「これいったいどこに落とされるんだ?!」

   「もしも強力なモンスターが跋扈する大地にでも落とされたら。。。」

   「転生して即詰みじゃないか!」

   「それに装備も1か所渡し忘れたとも言ってたような?」

   「くそっ、俺の第二の人生どうなるんだ。。。」


 そうこうしているうちに装備の自動換装が始まり、大地も見えてきた

 一応大きな街のようなものが見え

 人っ子一人い無いような場所ではないことが確認でき一安心していた時だった

 どんどんと地面に近づく中俺はいくつかの疑問が浮かび上がった


主人公「これ、このまま地面に落ちたら俺死なないか?」

   「でもあのドア潜ったらこれだろ?!って事は何か方法があるんだよな?!」

   「それと。。。何故か下半身がやたらスースーするんだが」

   「もしかしてあの神様が渡し忘れたのって。。。」


 目を自分の下半身へと移してみるとなんと

 下半身は一糸まとわぬ姿となっていたのだ!!!


主人公「なんでそこだよ!!よりにもよって!」

   「もっと他にあったよなぁ?!しかも一か所ってそういう事?!」

   「ちょ、これで人のいるとこ行ったらまずいって絶対!」

   「ってもう割とはっきり見えるくらいまで近づいてるじゃないか!」

   「そうだ!魔法が使えるんだった!なにか、なにかないか良い魔法は」


 神様の言っていたように頭の中で魔法を思い浮かべる


主人公「風の魔法、これだ!これで自分を浮かせるんだ!」

   「間に合えー!!!」


 ブワァッ!!

 落下地点の水を噴き上げながらギリギリのところで体を浮かすことに成功した


主人公「ふぅ。これで折角転生したのに即ゲームオーバーは回避できたな」


 そう安心したのもつかの間だった


女性1「キャー!!!」


 ビクッ!

 女性の甲高い声に体が跳ね上がりながらも、恐る恐る声のした方を向いてみる


主人公「なっ?!」


 なんとそこには

 タオルのような薄い布で体を隠してる育ちの良さそうな女性と

 今にも斬りかからんと鬼の形相でこちらを睨み剣を向ける女性が居た

 そう。俺が落ちたのはなんと沐浴場だったのだ


                                    続く

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