第3話 作り方

 まず、浸水させた米の水をきる。


 ここで、しっかりと水をきることで、水分量が多くなりすぎるのを防ぐ。金属系のザルに入れて、ゴムべらで押し当てるようにしてもよいし、プラスチックのザルに入れてひたすら上下に振って水切りしてもよい。場合によっては、キッチンペーパーで水をとっても良いが、筆者にはそのやり方は合わなかった。


 水を切った米をハンドブレンダー用の筒状の入れ物に入れて、ハンドブレンダーで砕く。氷も砕くことができるミキサーを使用する場合は、この工程は不要である。


 ハンドブレンダーだと、その他の材料を入れた際に米を細かく砕くことが出来ないので、この時点で粉砕し、粉末にする。


 ハンドブレンダーで米が粉状になったら、ぬるま湯を準備する。


 ぬるま湯は、季節によって用意する段階が異なる。今回提示するのは冬使用のものなので、季節が変わればその都度準備するお湯の温度なども変える必要がある。最終的に生地の温度が34~40℃程度になるようにするため、冬であれば70~75℃くらいが妥当だと思われる。(住んでいる地域や家の構造などによっても状況が変わるので、全体の中でここが一番難しいポイントかもしれない)


 次に、粉状になった米に油、みりん、塩、ぬるま湯を加え、最後にイーストを入れて、ハンドブレンダーで攪拌かくはんする。この際、入れ物の周りに生地が飛びやすいので、その都度ゴムべらでとって生地に戻す。


 攪拌かくはんは、生地がとろりとして滑らかになるまで行う。それが終わったら、その生地をオーブン用シートを敷いたパウンド型に流し入れる。


 次に、イースト発酵の設定をしたオーブンに入れる。


(我が家のオーブンはアバウトなので、どれくらいの温度になるのかちっとも分からない。勘で測ると、40℃……だと思う)


 ここの工程は、気温、オーブンの性格、生地の状態によって時間が全く変わってくる。常時様子を見ながら、生地が1.5倍になるのを待つ。今回は12分だったが、場合によっては30分近くかかることもある。


 そして生地が1.5倍に膨らんだところで、型をオーブンから取り出す。


 次にオーブンを200℃に設定し、予熱。


 その間に生地を常温で発酵させ、元の生地の量から2倍に膨れるなるまで待つ。

 生地が2倍に膨れ上がったら、表面に霧を吹き、200℃に温めておいたオーブンに入れ30分焼く。


 表面がきちんと焼けていたら完成である。

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