第8話:子供の心理とは ②
しかし、私は内因性と外因性が相互干渉を起こしているからだと思う。
例えば、家庭に経済的な余裕がない(内因性)ために高額な保育費を支払えない(外因性)など需要と供給のバランスが崩れてしまっている状態で、双方に適切な判断が難しい状態になっている場合、双方が実現可能な議論をするためには第三者(厚生労働省や文部科学省など幼児教育に関係する機関)が仲介するなどして現状を吸い上げて、会議などでぎろんを行い、そこから実現可能な提案をする必要がある。
しかし、この部分が長期にわたって改善されてこないことで子供たち教育機会が失われている、教育格差が発生しているという見方もある。
これらのように各段階において何らかの弊害が発生している可能性があり、これらの弊害が社会適用時期を遅らせてしまう要因の1つになることで子供たちが次のステップに進んだときに周囲との差を感じてしまうことや他者比較心理が働きやすくなり、子供たちが萎縮する可能性や自分に劣等感を感じて成長が止まってしまうというデメリットが起きる事が想定される。
そして、学習意欲がある子供の場合は事実を見極めたのち“どのようにその子たちと同じように出来るか?”を考えていく事が出来るが、学習意欲があったとしても両親等に他者比較や理想探究等が先行してしまうと相対的に意欲が低下してしまい、常に周囲と対比する癖が付いてしまうことになるため、この事が要因で子供たちの成長が一時的に止まるならいいが、完全に止まってしまうと子供たちは混乱が強くなり、自分が思い描いたプランを実行することを辞めてしまう事にも繋がりかねないのだ。
今の日本においてこの部分が子供たちの成長において個人差を生んでいる部分の1つだと思っている。
このような状況に発展する事を避ける意味でも、可能な限り子どもの意思を優先し、社会的に犯罪行為やトラブルに発展する可能性がある場合のみ両親が干渉し、行動にブレーキをかけるなど過剰な干渉を避けること、親の価値観で子どもの行動を制限することは避けなくてはいけないと思う。
子どもにとって自分が判断したことは自分が自信を持って行動したいという意思決定を周囲に表明し、行動に移そうとしているのだからその決意に対して周囲が干渉することは子供の成長における意思決定を阻害する要因になりかねないし、子供の価値観を大切にし、社会的に逸脱しないように大人たちが見守ることも子供たちが相手の考えに対して尊重することや相手の意見を受け入れる事に繋がる。
子供は社会経験が少ないため、親から伝承される事柄に基づいて物事を判断するが、年齢が上がるにつれて親からの伝承と個人的に習得した知識を組み合わせる、学校等第三者と生活を共にする上で身に付けた知識や技能などを用いるなど年齢が上がるにつれて知識や教養などの幅が広がり、得られる知識量が増加傾向にある事は言うまでもない。
ただ、年齢が上がっていくとこれまでは
取捨選択が単純だった物が複雑化する、相手の意見と自分の意見を総合して判断する事が求められる、学年に準じた責任が生じるなど自分自身が置かれる環境が刻一刻と変化していく。
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