数え歌
1つ目に思うこと
ふと今が辛いなってさ
2つ目に思うこと
少しは頑張ろうかって
3つ目に思うこと
やっぱ辛いなって
4つ目に思うこと
もう全部イヤだ
5つ目に思うこと
なんでこんな苦しいの
6つ目に思うこと
誰か助けて
7つ目に思うこと
隣に誰か居たらなって
8つ目に思うこと
そんな夢を見る
9つ目に思うこと
瞼が波打って
10で緩みそうになって一人で焦る
2つお隣の無関係なアパートの
灯りがないだけで何故か悲しい
三叉路を超えた先でたむろう
4人組の学生
あんな風にバカ笑いしたい
何も考えずに
五臓六腑に染み渡る
虚しさとかやるせなさ
時計が7時を告げる
そんな音さえイヤだ
8段ラックにおいた鏡を
覗き込む
なんて表情だ
きっと九牛の一毛
なのに流せなくて
布団で丸くなる
朝なんて来ないで
10、9、8、7と時間は過ぎてゆく
緩んだ瞼が重くなってゆく
そうだ羊でも数えようか
ひとつ、ふたつ、みっつと
数をひさぐ歌
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