第8話
「帰ってきましたよー!」
「おお!帰ってきたか!所で邪竜は?」
「あ、ちゃんと倒してきましたよ」
「は?」「え?」
あれ?二人共なんで驚いてるのかな?
もっとこう…良くやった!みたいな反応ではなく?
「いや…あの邪竜は今代の勇者でも傷を付けるのがやっとの化け物だぞ…?」
「そうじゃ…お主は確かに強いが儂と同レベルの強さじゃろう?」
あー、なるほど
俺が剣しか使って無かったから勘違いしてたのか
「いや俺、魔法使いなんで魔法使えばこの位は全然倒せますよ?」
「はぁ…つくづく化け物だな…」
「お主何か隠しとると思ったら魔法使いじゃったかこれは驚きじゃ…」
「だが本当に倒したのなら邪竜はどこに…?」
「む、そういえば手ぶらじゃな」
テレレレッテレー、魔法の指輪ー
「この魔導具の中にはしまってますね」
「なら見せてくれないか!」
「おお!儂も見てみたい!」
「いや…ここで出したら大惨事でしょ…場所を考えて下さいよ…」
「ああ…そういえばここは執務室だったな…」
「儂はそういうのどうでもいいからここで出してくれてもいいんじゃぞ?」
いや、良くは無いでしょ…
「いや、そんなことよりこのドラゴンを倒した事を
宣伝できる場所は無いですかね?」
「うーん、裏庭は広いし外から丸見えだからそこで解体するか?」
「む、それなら儂もついていくのじゃ」
そんなに邪竜見たい?
別に普通のドラゴンだよ?
ーーー
うわぁ〜人だかりヤバっ!
まぁ邪竜クソデカいし目立つからそりゃそうなるわな
「にしてもこれ邪竜を殺したのが俺って分かるか?」
「後でギルド側から邪竜を殺したのはお前だって教えるから大丈夫だぞ…多分」
たぶん…たぶんかぁ…
まぁ、とにかく教会を超える権力さえ手に入ればいいからな
それにもし権力が手に入らなくても別の方法で教会を潰すだけだしな
ーーー
「おい、お前が邪竜を倒したって嘘つき野郎か?」
うわー面倒くせー
でもこういうテンプレ嫌いじゃないよ
「そうだが?」
「ふーん、お前程度この俺が軽くひねってやるよ」
「じゃあ訓練場いこうか?」
「いいぜ、力の差を見せつけてやるよ」
うわぁ…
こいつめっちゃイキるじゃん…
ーーー
「うわー!つえーよ!」
「お前も相当強いけどな」
こいつめっちゃイキってたくせして魔法を封印してるとはいえ俺と普通に戦えたからな…
「けどその程度じゃ邪竜は倒せねぇだろ?どうやって邪竜を倒したんだ?」
「おいおい俺の本職は魔法使いだぜ?魔法を使ったに決まってるじゃないか」
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