第6話

この人と暫く打ち合って感じた事がある、それは…

この人明らかにこの世界有数の実力者じゃん!って事だ、だってこの人明らかに強いんだもん…


この人がDランクとかwwwwww

じゃあ"雷光"とかEランク以外だよ…マジで


「アンタ強くねぇか?明らかに元Dランクじゃないだろ?」

「ほほほ…儂は夢破れた、ただの老人じゃて…」


いやぁ…俺がそれなりに本気なのに打ち合えてる時点でただの老人じゃ無いだろ…


「はぁ…じゃ、俺が勝ったら教えてくれよ?」

「ほう?ここから儂に勝てると?」


この爺さんの剣術は守りに傾いてるから今の俺じゃ無理だろう、今の俺じゃなぁ!


「…む、切り合う事で強くなるタイプじゃったか」 

「おうよ、じゃ、勝たせて貰うぜ」


既に爺さんの剣術は完全に理解した

だから弱点を攻める!


「むっ…これは…」

「そぉい!」


ダァン!!


よし!完全に決まった!

これでやれただろ…


「ふぅむ…威力も悪くない…合格じゃ」

「あざっす!」


合格貰ったぜ!


「俺が勝ったんだアンタが何者なのか、それを教えてくれ」

「うむ、いいじゃろう…儂はな、元勇者じゃ」


元勇者…?勇者に元ってあるのか…?


「元勇者…?じゃあ女神様を恨んでるのか?」

「いいや、むしろ女神様には感謝しかない、悪いのはあの腐った教会じゃて」


教会…マジで腐ってんのか!

目標が決まった…教会の膿を一掃することだよ!


はぁぁぁー、女神様に仕える者がそんなクズ共とかあっちゃならないだろ…


「あのぉ〜、二人共一体何者ですか?明らかに元Dランクや貴族の息子の動きじゃないですよね?」


「元Dランクじゃよ」

「ただの貴族の息子だよ」


「えぇ!?嘘です!絶対嘘です!だってあの戦いはまるでSランク同士の戦い…」


「俺も爺さんもSランクじゃないしSランク相当の強さでもないぞ」


俺も爺さんもSランクより強いからな!


「はへー、Sランクって凄いんですね…でも!それでもあなた達は明らかにおかしいです!ギルドマスターに報告します!」

「そっか」


この爺さんが試験官な時点でギルドマスターは全て織り込み済みじゃないかな…


でも一応俺の強さには驚くかな?


ーーー


「で?この男はどのくらい強いんだ?」

「本気の儂より強いの、殺し合いでも長期戦になったら儂が負けるじゃろ」


「はぁ!?な…化け物かコイツは!」

「化け物とは失礼な、ただの人間ですよ?」


「千年以上鍛錬を続けたエルフの勇者に勝てるのは普通ではない!」

「え?この爺さんエルフなの?人間にしか見えないけど…」


「む?分からんのか?」

「ああ、その指輪から魔力を感じる位で全身を覆うような魔力はないし…」


「はっ!?そうじゃ、魔導具の技術はもう失われたのじゃったな…」

「魔導具!?」


なにそれめっちゃ気になる!

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