第7話 まさかの百合ゆりユリ?
私は、早紀と美波と一緒に、美波の家で一緒にアクティブバースのDVDを観ていた。
更に、美波も一人目を出産した時に、赤ちゃんが出る瞬間にスッキリする事を早紀と私に伝えた。
そして……
出産直後の産婦の表情はとても気持ちよさそうだった。
苦痛の限界から解放された事による至福の表情。さらに声も「フーフーフー、はぁはぁ」といった感じの安堵のため息。これはそそる。
「なんかすごく興奮してきちゃった。だって今の産婦の表情がさっきとは違ったエロさだから」私は美波に言った。
早紀も同様に目がうつろになっていた。お酒を飲んだ訳でもないのに泥酔しているような状態だった。
「ものすごくスッキリするからね。なにせ10か月に渡る便秘が一気に解消されたようなものだから。かなりの爽快感かも。でも子供が生まれた感動でそんな事考えてないと思うよ」
「すごい例えね。でも的を射てる」
お母さんと赤ちゃんをつないでいたへその緒が切られた。
「本当見て良かった」
「まだ続きがあるよ。へその緒が出てるでしょ。このあと胎盤が出てくる」
「そうだよね」
少し経つと胎盤が出てきた。
「ちょっとグロいかな。でも場所によってはこれ食べる風習がある所があるの。レバーみたいで結構美味しいよ」
「それにしてもすごい量の血だね。生理どころじゃない」私はなんとかして平静を保とうとなるべく冷めそうな話を振ってみる。
「ねぇ、美波さん」私は美波に言った。
「ん?」
「すごいDVDね。私今まで色んな出産DVD見て来たけど、こんなすごいの初めて。感じてきちゃった。すごい恥ずかしい」
「いいよ、そんなに恥ずかしがらなくたって。私もだから」
美波はそう言うと、楓の手を取り、自分の秘密の場所に持っていった。
「美波さん、すごい……こんなになってる……」
美波のそこはしっとりとしていた。
「私ね……他の人が出産している所を見るのもとても感じるの。出産フェチって言うのかな……」美波は楓に言った。
「私もそうかも……アッ……もうダメ……」私は、秘められた性癖が開花したのを感じた。
「かわいいのね、楓……好きよ……」美波は私の耳元でささやいた。
そして、素早く肩に手を回し、唇を重ねてきた。
美波とキスしてしまった。しかもかなり上手だ。
私はうっとりしてしまった。なんという情熱的なキスなのだろう。まずは軽く唇を重ねただけだったが、すぐに舌を絡めてきた。すごいテクだ。
美波が呟いた「出産フェチ」という言葉。多分自分も同じだと思った。そうか。だから出産DVDを色々見たくなったのか。
(ダメだ、気が遠くなる。体が動かない……)
ところが……
美波は突然うずくまって、お腹を押さえてうめいた。
「あ……痛いっ」
「……大丈夫? 美波さん」
「始まったみたい……陣痛だこれ。あ……痛っ……」
「え~っ!」
「もう予定日まであと3日だからね。十分あり得るよ」
「そんな状態で私としようとしたの……もう美波さんったら!」
「さっきは素敵だったよ。でもこれでしばらく無理ね。ちょっと残念……うう……おなかが痛い……」
「えっ、美波さん出産が気持ち良かったんじゃないの。初産で快感だったら二人目以降はもっと気持ちいいんじゃ……」
「うううっ……気持ちいいのは最後の産まれる瞬間だけだよ。それまではやっぱめちゃくちゃ痛い。でもそれもたまらなく好きだけど。あっ痛っ」
こんな時に出産が始まるとは。
◇◇◇◇◇◇
読んでいただきありがとうございました。
次の第8話は、楓とレズプレイに入りかけた美波に陣痛が……。いったいどうなるのでしょうか? お楽しみに!
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