第14話・楡崎 レアの場合③
夢の中の移住宇宙船内に朝が来て、キャベツの家の中で全裸から身支度を整えた亜夢とレアは、キャベツ葉の敷き布団の上に横臥して、互いの顔を眺めていた。
潤んだ目で見詰めている、レアの頭を撫でる亜夢。
「朝までは何もしないつもりだったが……レアの顔を見ていたら、思わず可愛くなって。脱がして裸にして……痛かったか?」
首を横に振るレア。
「誕生した時から、自動的に機械から開発されましたから……平気です……嬉しかった、ボクの体に愛されるっていう役割が加わったのですね」
「役割や強制じゃないぞ……レアが自分から望んで愛を受け入れた……レアの自由意思だ」
「ボクの意思……愛し合うコトはボク自身の気持ち」
レアが静かに目を閉じると、亜夢はレアを抱きしめてお互いの舌と舌を絡める、濃厚なフレンチキスをした。
楡崎 レアの場合~おわり~
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます