第5話 『筋肉は世界を救う姫様』
筋肉が世界を救う。地上最強のマッチョマンによるファンタジーワールド無双!!魔王を倒して姫様を救い出せ!!
著者:ピラフドリア
第5話
『筋肉は世界を救う姫様』
リーフと名乗る少女が俺の前に現れた。その少女は弓を使いキメラを倒し、俺を救ってくれたのであった。
「それでここはどこなんだ?」
俺はリーフに聞く。するとリーフは弓をしまいながら答えた。
「ここはダンジョン建設会社ライマキの職場。ここでライマキは多くのモンスターにダンジョンを提供してきた」
リーフの話を聞いた感じ、さっき倒されたライマキはこの世界にいるモンスター達にダンジョンを提供して、モンスターの強化をしていたらしい。
この世界には人間とモンスターの二種類の存在がいて、今は人間とモンスターどっちが生き残るかの戦争をしている。
モンスター達はダンジョンを拠点にして、そこで人間を迎え撃つらしい。そのため、このリーフはそのダンジョンを提供していたライマキを倒しにきたのだ。
そしてその時に俺と出会った。
だが、俺には不思議なことがあった。
「なんで、リーフは一人で?」
騎士とはいえ、モンスターと人間が戦争中ということは、そんな重大な任務を一人で任せるはずがない。
俺がそう聞くとリーフは答えた。
「私は…………」
その時だった。ダンジョンの入り口の方から声がする。そしてその声が聞こえた方から、数人の男達が現れた。
「リーフ様〜!!」
男達は鎧を着ていて騎士のようだ。そんな人たちはリーフを見つけて安心する。
どうやら仲間のようだ。だが、普通の仲間というわけではなかった。
「姫様、なぜこんなところに一人できたんですか!!」
姫!?
リーフは姫様と呼ばれていた。それを聞いた俺はびっくりする。
「姫様って?」
俺が聞くと男達は俺からリーフを引き離して、説明を始めた。
「なんだ貴様…………このサマカンタ王国の姫様リーフ様に何の用だ!!」
俺は説明を受けてさらに驚いた。リーフが姫様だったなんて!?
最初は騎士と名乗っていた。しかし、それは嘘であり、本当は姫様だったのだ。
「さぁ、帰りますよ。姫様」
姫様は男達に連れていかれる。だが、リーフは嫌そうに抵抗していた。
「やめて、私だって戦いたいの!! みんなの役に立ちたいの!!」
そう言いながら抵抗するリーフ。
だが、姫様が戦場に出るのは危険だ。
どうやらリーフは騎士と共に移動中に抜け出して、このダンジョンに来たらしい。武器も持っていたため計画的な行動だろう。
しかし、女の子が一人で戦うのは危険だ。
俺はリーフが連れて帰られるのを見守っていた。しかし、そんな中、リーフは抵抗を続け俺に助けを求めてきた。
リーフが戦いたいのは分かった。しかし、だとしても……。
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