第4話

 君が好きだった。こんなことなら話したくなかった。好きにさせたくせに君は結局消えていった。僕の隣からこんなにもあっさりと消えてしまった。こんなにもあっさりと。たった一度の僕の失敗で。時間がたち、雪が溶け、消えていくように。まるで最初からいなかったかのように。


 いっそ僕の中から君を消させて。

 君を忘れさせて。

 僕では耐えられないから。

 ごめんね。

 ばいばい。

 大好きだったよ。

 さようなら。

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