2-番外 死にかけ…

私、紅薔薇琴音。今…死にかけです。デットキングからの襲撃…。単純な運だけで乗り切ったけど、正直怖かった。


何なの!?あいつの能力?!怪我しちゃったし。でも、かすり傷だからまだ…。もしかしたら死んでたし。

琴葉が居なかったら…私はデットキングに連れてかれて囚われの身になってたかもしれない…。怖かった。うん。


今は「ジャッジメント・ギャンブル」で作ったカジノの中だけど…琴葉は頭から落っこちたせいで絶賛気絶中だし。

まぁ…怪我とかはなさそうだからとりあえず安堵。

だけど、やることない。明日…なんだっけ。明日で学校終わりだけど…こんな状況じゃ絶対無理だし…。

決めた。今、外は誰も居ないはずだ。ここで能力を解除して、家に帰る。

学校終わりで疲れてたけど、やっとの思いで立ち「ジャッジメント・ギャンブル」を解除した。


『またのお越しを』


と、機械音声のようなものが流れる。

私たちが気が付いたら現実に帰っていた。丁度、帰宅ラッシュの時間だったため、多くの社会人が疲れた様子で帰っていた。

とりあえず、琴葉の無事を確認する。

琴葉に近づくと、寝息が聞こえた。疲れ果てて寝てしまったのだろう。

無理もない、能力を一気に使ったのだから。

しかし…琴葉の寝顔は可愛い…。まるで妹の寝顔を見てるみたいだ…。


まぁ、転生前は妹なんていなかったけど。弟しか居なかった。

本当は妹が欲しかった…なんて思う。今はこんな贅沢も言ってられないけど。

ひとまず、自分の携帯で琴葉の親に連絡することにした。


「こんばんは、急にお電話すみません。琴葉なんですが、今日私の家に泊まりたいと…え、一人暮らし中だから全然構わない?あ、そうでしたか。失礼しまーす。」


なんで私が琴葉の親の電話知ってるかって?私が琴葉の携帯覗いて調べたから。

とりあえず、早く帰って今夜は寝よう。そう思い、「ジャッジメントギャンブル」を解除した。


外は夜、帰宅する学生やサラリーマンの姿が見られた。

「やべ…血が…」

暴れた時に荊棘が掠ったのか、切り傷が腕に沢山できてしまった。琴葉は、まだ気を失っていたから、おんぶして家まで帰ることに。今日は琴葉に救われた。いつか、恩返しでもしてあげようかな…。


そう考えたが、帰ってからは怪我の治療をしてからお風呂に入って寝てしまった。もちろん、琴葉も同じベットで。

まぁ…大爆睡して何も出来なかったが…。

明日も学校…頑張るか…。

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