第703話
無事に海を越えて、大陸へと差し掛かった。
『主殿、ここからは別行動で行きましょう』
トレントがそう提案する。
『……ああ、そうだな』
アロはトレントを抱え、俺の背から飛び降りる。
黒い翼を伸ばし、俺の顔の前で滞空した。
俺はまず、トレントへと意識を向けた。
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種族:ワールドトレント
状態:呪い、木霊化Lv6
Lv :130/130(MAX)
HP :2886/5773
MP :1534/1534
攻撃力:304(609)
防御力:1321(2642)
魔法力:1169
素早さ:1318(659)
ランク:A+
特性スキル:
〖闇属性:Lv--〗〖グリシャ言語:Lv3〗〖硬化:Lv7〗
〖HP自動回復:Lv7〗〖MP自動回復:Lv6〗〖飛行:Lv4〗
〖癒しの雫:Lv6〗〖不屈の守護者:Lv--〗〖重力圧縮:Lv5〗
〖忍び歩き:Lv5〗〖生命力付与:Lv--〗〖世界樹の樹皮:Lv6〗
〖妖精の呪言:Lv--〗〖鈍重な身体:Lv--〗
耐性スキル:
〖物理耐性:Lv8〗〖落下耐性:Lv9〗
〖魔法耐性:Lv7〗
通常スキル:
〖根を張る:Lv5〗〖クレイ:Lv5〗〖ハイレスト:Lv6〗
〖ファイアスフィア:Lv7〗〖アクアスフィア:Lv4〗〖クレイスフィア:Lv7〗
〖ウィンドスフィア:Lv4〗〖念話:Lv5〗〖グラビティ:Lv6〗
〖ポイズンクラウド:Lv4〗〖フィジカルバリア:Lv6〗〖アンチパワー:Lv6〗
〖デコイ:Lv6〗〖スタチュー:Lv6〗〖メテオスタンプ:Lv6〗
〖木霊化:Lv6〗〖バーサーク:Lv5〗〖ウッドストライク:Lv5〗
〖ウッドカウンター:Lv5〗〖鎧破り:Lv5〗〖ガードロスト:Lv5〗
〖クレイウォール:Lv5〗〖地響き:Lv5〗〖熱光線:Lv6〗
〖樹籠の鎧:Lv5〗〖死神の種:Lv5〗〖不死再生:Lv6〗
〖人化の術:Lv2〗
称号スキル:
〖魔王の配下:Lv--〗〖知恵の実を喰らう者:Lv--〗〖白魔導師:Lv7〗
〖黒魔導師:Lv7〗〖竜の落とし物:Lv--〗〖世界樹:Lv--〗
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改めてステータスを見ると、ここまで強くなっていたのかと驚かされる。
HPと防御力の数値は、伝説級であるオリジンマターやミーアに匹敵する程である。
トレントがアロを説得してくれていたときにも思ったことだが、トレントは本当に、いつの間にか成長していたんだな。
ステータスもそうだが、精神面でも様々な戦いを経て変わってきているように思う。
続いて俺は、そのトレントを抱えているアロへと目を向けた。
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名前:アロ
種族:ワルプルギス
状態:呪い
Lv :118/130
HP :95/95
MP :3393/3601
攻撃力:1284
防御力:1023
魔法力:2409
素早さ:1168
ランク:A+
特性スキル:
〖グリシャ言語:Lv4〗〖アンデッド:Lv--〗〖闇属性:Lv--〗
〖肉体変形:Lv9〗〖死者の特権:Lv--〗〖土の支配者:Lv--〗
〖悪しき魔眼:Lv7〗〖アンデッドメイカー:Lv--〗〖石化の魔眼:Lv7〗
〖飛行:Lv3〗〖不滅の闇:Lv--〗〖不吉な黒羽:Lv--〗
耐性スキル:
〖状態異常無効:Lv--〗〖物理耐性:Lv8〗
〖魔法耐性:Lv6〗〖物理半減:Lv--〗
通常スキル:
〖ゲール:Lv8〗〖カース:Lv6〗〖ライフドレイン:Lv7〗
〖クレイ:Lv7〗〖自己再生:Lv8〗〖土人形:Lv7〗
〖マナドレイン:Lv8〗〖未練の縄:Lv7〗〖亡者の霧:Lv6〗
〖魅了:Lv6〗〖ワイドドレイン:Lv6〗〖ダークスフィア:Lv6〗
〖吸血:Lv7〗〖デス:Lv7〗〖ミラージュ:Lv7〗
〖黒血蝙蝠:Lv7〗〖暴食の毒牙:Lv3〗〖暗闇万華鏡:Lv5〗
〖
称号スキル:
〖魔王の配下:Lv--〗〖虚ろの魔導師:Lv8〗〖朽ちぬ身体:Lv--〗
〖アンデッドの女王:Lv--〗〖不滅の魔女:Lv--〗〖最終進化者:Lv--〗
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アロもアロで、ステータスがぐんと伸びている。
トレントは持久型としてのステータスが桁外れに高いため、比べるとアロのステータスがやや地味に感じてはしまうが、結局戦闘で重要になってくるのは攻撃力・魔法攻撃力、そして素早さである。
きっちりと魔法攻撃力を抑えているアロのステータスは、かなり恵まれているバランスだといえるだろう。
MPの消耗は痛いだろうが〖暗闇万華鏡〗によって火力の底上げができるのも大きな強みだ。
『……二人共、絶対に死ぬんじゃねぇぞ。すぐに俺も、ハレナエとアーデジア王国で〖スピリット・サーヴァント〗退治を終えたら、そっちへ向かうからよ』
「勿論です、竜神さま」
アロが深く頷く。
『心配無用ですぞ、主殿! 私の強みはしぶとさですからな! アロ殿も、私が必ずや守ってみせますぞ!』
アロに抱かれているトレントが、バタバタと翼を羽ばたかせた。
手短に言葉を交わした後、アロ・トレントコンビは、俺とは別の方向へと飛んでいった。
俺もほとんど同時に、彼女達へと背を向けて飛んだ。
今の内にもっと色々話しておくべきではないか、とも思った。
しかし、それをしてしまえば、本当にここでの会話が最後のものになってしまいそうな気がして怖かったのだ。
俺達は、必ず次も会う。
だからここで、最後かもしれねぇから、なんて別れの言葉はいらない。
俺は途中でアロ達を振り返った。
『アロ、トレント!』
俺の念話に、アロとトレントが反応する。
彼女達もその場で止まり、俺を振り返った。
『待っててくれよ! すぐに向かうからよ!』
「はいっ!」『はいっ!』
アロとトレントが、同時に威勢よくそう答えた。
俺達は笑いあった後、各々の方向へと再出発した。
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