第467話
〖イグ〗、〖ジャバウォック〗、〖ジズ〗、〖オネイロス〗、〖シンズ〗……。
……色々と考えてみたが、〖イグ〗、〖ジャバウォック〗のA+ランクは、やはり現状だと選べない。
ランク差によるステータス上昇値の差は大きい。
いつ攻めてくるかわからないリリクシーラとA+ランクのベルゼバブを前に、A+ランクに進化する選択は取れない。
レベリングが不完全ならばベルゼバブ単体相手にも太刀打ちできない上に、レベリングが完全でもリリクシーラと連携を取られれば突破するのはほとんど不可能だ。
問題なのは、L級(伝説級)の三体、〖ジズ〗、〖オネイロス〗、〖シンズ〗の中から、どれを選ぶのか、ということだった。
その三つでいくら考えても、答えは出なかった。
問題なのは、やはり〖シンズ〗の多頭竜に進化することによる、相方の復活の有無であった。
どの進化先を選ぶのか、悩んだ末に俺が手を出したのは……絶対に頼らないと決めていた、ラプラスだった。
これを使うのは、アロが人間に戻れるかどうか知りたかった、アロの二度目の進化前以来である。
スライムやリリクシーラは頻繁に使っていたようだが、俺はコイツが好きではない。
使えば使うほど、神の声の奴に誘導されていくことになるということは、薄っすらと見当がついていた。
きっと取り返しのつかねぇことになると、そういう予感が俺の中にあった。
神の声が嫌いだからってだけじゃねぇ。
スライムに勇者イルシアに、リリクシーラ……俺から言わせてみれば、あいつらの思考や感性は、俺には全く理解できない。
神の声やらラプラスやらが絡んでるんじゃねぇかと、俺はそう疑っている。
それでも俺は……どうしても、自分に課した禁を解いて、これに頼らざるを得なかったのだ。
湧き上がる不安に対して、行動を決定するためじゃねぇ、この世界のシステムを確かめておきてぇからだと言い訳し、俺はラプラスを使うことにした。
進化による相方復活の有無は、俺がいくら考えたところで決して答えが出ない部分だ。
ラプラスを使うのは簡単だった。目を閉じて、念じるだけだ。魔法スキルと変わらない。
最初は失敗したのか文字化けしていたが、繰り返して数回使えば、すぐに安定した。
【〖シンズ〗に進化することによる〖???〗の再生確率、0%。】
【使用者のリファレンス量、演算毎の誤差による変動は生じないものと考えられます。】
……もしかしたら、と希望を持っていただけに、この結果はショックだった。
神の声の誘導……と、そう思いたかった。
奴が、〖シンズ〗に進化されたくないがために、この様な結果を表示したのだ、と。
だが、そう憤る以上に、俺の中には諦めがあった。
元々、そんな都合のいいことが起こるとは、〖シンズ〗の説明文を見ても、思えなかったのだ。
俺の中で〖シンズ〗が候補から外れた瞬間だった。
確かに〖シンズ〗は強いのかもしれない。
それぞれの強みを持った七つの首があるのだ。
多少の不便さがあったとしても、それを補ってなお余りある、強力な力を持っているのだろう。
だが、俺の相方は、アイツだけだ。
急に降って湧いた奴らがその席を占めるのは、俺には堪えられそうになかった。
そうなると……残ったのは、猛炎を纏う巨竜〖ジズ〗と、夢幻竜〖オネイロス〗だった。
どちらにもメリット、デメリットがある。
〖オネイロス〗は、光、重力、空間を司る強大な魔法スキルを得られるのが大きい。
特に重力魔法の強力さは、これまで散々思い知らされてきた。
ネックなのは、近接戦での立ち回りだ。
安全圏から撃てる魔法スキルに比べて打撃の方が威力が安定している上に、そっちの方が俺の性にも合っていた気はする。
〖ジズ〗は〖業火の鎧〗による近接戦の大きなアドバンテージがあるが……リリクシーラ戦に向けて考えるのならば、致命的な弱点がある。
その性質上、アロ達と行動を共にすることが難しい、という点だ。
庇うことが難しい上に、連れて飛ぶことができるのかも怪しい。
仮に〖業火の鎧〗にオンオフがついたとして、アロ達を庇う必要に駆られた際に、最大のメリットを捨てて戦うことを強いられる。
リリクシーラは絶対にその隙を逃さない。
奴の狡猾さ、手段の選ばなさは、痛いほど身に染みている。
アロ達を積極的に狙い、〖業火の鎧〗を俺に捨てさせようとするだろう。
ベルゼバブに対しては〖インハーラ〗と〖人化の術〗による高速体術への大きな牽制となるが、リリクシーラがいる限り、〖業火の鎧〗に期待して〖ジズ〗を選ぶということはできない。
やや消極的ではあるが、安全牌は〖オネイロス〗だ。
近接戦への不安は確かに残るが、〖ウロボロス〗も元々回復・持久型であり、攻撃力よりも魔法力が勝る上に、パラメーターの大半をHPに振られたドラゴンだったのだ。
〖オネイロス〗でも、トリッキーな魔法スキルで隙を作りつつ、近接戦で決定打を与えるという戦法は充分に狙えるはずだ。
俺のこれまでの戦闘スタイルを崩すことなく、強力な補助を得られるポテンシャルは充分に残されている。
決めた、俺が選ぶのは〖オネイロス〗だ。
考え込んでいる間に、アロが他の連中を連れて俺の元へと集まってきていた。
俺はアロ、トレント、ナイトメア、黒蜥蜴、ヴォルク、そして剣と化しているマギアタイト爺へと目を向けた後、「グゥォッ」と軽く吠えた。
俺は最後に、もう一度だけ〖オネイロス〗の説明文を確認することにした。
【〖オネイロス:ランクL(伝説級)〗】
【〖夢幻竜〗とも呼ばれる。夢の世界を司ると言い伝えられるドラゴン。】
【光と重力と空間を操る、強力な魔法を用いて戦う。】
【〖オネイロス〗の放つ魔法は、その場を異界へと変えてしまうという。】
【姿を変えたり隠したりして相手を翻弄しながら、絶大な威力を誇る魔法スキルを叩き込むことを得意とする。】
俺は目を閉じる。
恐らく、これが俺の最後の進化になる。
上限的な意味でもそうなのだが、そもそもこの世界には、リリクシーラ以上の他の仮想敵が存在しない。
これ以上進化する必要自体がないのだ。
身体中に熱が走る。
尾の先から鼻っ面まで、文字通り全身が造り変えられていく。
この奇妙な感覚にも、俺はもうすっかりと慣れてしまった。
顔が硬質化していき、角が大きくなっていく。
自分の顔は確認できないので感覚的なものだったのだが、角はやがて、俺の視界の端にも入り込んだ。
背に、従来の翼と比べて、新たな翼が生えて来るのがわかる。四枚翼のドラゴンだったらしい。
尾も、新たに二本目のものが伸びていく。
身体は、多少は大きくなったのだろうか?
膨れ上がっていく感覚はあったのだが、あまり視点の高さが変わった感じはない。
俺は川へと目を向ける。
どうやら〖オネイロス〗は、青紫の鱗を持つ竜のようだ。
顔の部分は上半分の鱗が変質化し、仮面の様になっている。
【特性スキル〖飛行〗のLvが7から8へと上がりました。】
【特性スキル〖竜鱗粉〗のLvが7から8へと上がりました。】
【特性スキル〖竜の鱗〗のLvが7から8へと上がりました。】
【特性スキル〖MP自動回復〗のLvが6から8へと上がりました。】
……この感じ、久々だな。
持っていた従来のスキルが、どんどん底上げされていく。
【特性スキル〖双頭:Lv--〗を失いました。】
【特性スキル〖精神分裂:Lv--〗を失いました。】
【特性スキル〖意思疎通:Lv3〗を失いました。】
【特性スキル〖支配者の魔眼:Lv1〗を失いました。】
……、……。
俺は思わず、自分の左肩を見た。
当然、そこには相方はいない。
肩と翼が目に入る程度で、もう一本分の首が生えるスペースもない。
本当にアイツは消えちまったんだなと、再認識させられちまった。
だが、立ち止まってはいられねぇ。
魔眼も消えちまったのは予想外だった。
扱いが難しいが、その分使える場面がくればかなり有効なスキルだった。
……最期に相方が、俺にこのスキルを使ったときのことを思い出す。
【特性スキル〖竜の鏡:Lv--〗を得ました。】
【耐性スキル〖幻影無効:Lv--〗を得ました】
【称号スキル〖竜王の息子:Lv--〗により、所持しているLv5未満の耐性スキルのLvが上昇します。】
耐性の無効系……か。
幻影対策が完璧なのはありがたいな。
幻影関連は格上にも割かし隙を突いて通してくるスキルなので、小技として用いられた際の対策がなかなか取り辛いのだ。
リリクシーラは〖ミラージュ〗持ちだったので少し警戒していたのだが、これに関しては問題ないだろう。
【通常スキル〖病魔の息〗のLvが6から7へと上がりました。】
【通常スキル〖灼熱の息〗のLvが5から7へと上がりました。】
【通常スキル〖念話〗のLvが2から4へと上がりました。】
【通常スキル〖デス〗のLvが5から7へと上がりました。】
【通常スキル〖|魂付加(フェイクライフ)〗のLvが5から6へと上がりました。】
【通常スキル〖ホーリー〗のLvが2から5へと上がりました。】
【通常スキル〖ワイドレスト〗のLvが1から5へと上がりました。】
【通常スキル〖リグネ〗のLvが1から5へと上がりました。】
【通常スキル〖ホーリースフィア〗のLvが1から5へと上がりました。】
通常スキルもどんどん延びていく。
あまり上げられていなかった魔法スキルが揃って上がっていくのがありがたい。
思えば、〖ウロボロス〗を経由したお陰で、回復の魔法を〖オネイロス〗に残すことができたのか。
結果論だが、〖ウロボロス〗を選んで正解だったかもしれない。
【通常スキル〖次元爪:Lv1〗を得ました。】
【通常スキル〖ミラージュ:Lv8〗を得ました。】
【通常スキル〖グラビティ:Lv8〗を得ました。】
【通常スキル〖ディメンション:Lv8〗を得ました。】
【通常スキル〖ヘルゲート:Lv2〗を得ました。】
新スキルが来たな。
物々しそうな奴が揃ってやがる。
初期からかなり高めなのは、それだけ適性がある、ということなのだろうか?
この辺りの魔法も、効果的な使い方をリリクシーラ戦までにしっかりと検証しておく必要があるな。
【称号スキル〖夢幻竜:Lv--〗を得ました。】
【称号スキル〖最終進化者:Lv--〗を得ました。】
【特性スキル〖神の声〗のLvが6から7へと上がりました。】
【称号スキル〖ラプラス干渉権限〗のLvが3から4へと上がりました。】
……やっぱ、これが最後なんだな。
いらねぇもんまで上がった気はするが、今は深くは考えねぇでおこう。
さて、と……これで全部かな?
【称号スキル〖魔王〗のLvが1から6へと上がりました。】
【特性スキル〖恐怖の魔眼:Lv1〗を得ました。】
【特性スキル〖支配:Lv1〗を得ました。】
【特性スキル〖魔力洗脳:Lv1〗を得ました。】
【特性スキル〖魔王の恩恵:Lv--〗を得ました。】
そ、そうか……そうなるよな……。
ウロボロス以上の、とんでもねぇドラゴンに進化しちまったんだから。
すっかり忘れていた。
名前からして、ヤベェスキルばっかりじゃねぇか。
一気に増えたな。
スライム超えとは言わなくとも、あれに近いスキル量になっちまうぞ。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
〖イルシア〗
種族:オネイロス
状態:通常
Lv :1/150
HP :725/725
MP :754/754
攻撃力:495
防御力:274
魔法力:647
素早さ:322
ランク:L(伝説級)
神聖スキル:
〖人間道:Lv--〗〖修羅道:Lv--〗
特性スキル:
〖竜の鱗:Lv8〗〖神の声:Lv7〗〖グリシャ言語:Lv3〗
〖飛行:Lv8〗〖竜鱗粉:Lv8〗〖闇属性:Lv--〗
〖邪竜:Lv--〗〖HP自動回復:Lv8〗〖気配感知:Lv5〗
〖MP自動回復:Lv8〗〖英雄の意地:Lv--〗〖竜の鏡:Lv--〗
〖魔王の恩恵:Lv--〗〖恐怖の魔眼:Lv1〗〖支配:Lv1〗
〖魔力洗脳:Lv1〗
耐性スキル:
〖物理耐性:Lv5〗〖落下耐性:Lv6〗〖飢餓耐性:Lv5〗
〖毒耐性:Lv6〗〖孤独耐性:Lv6〗〖魔法耐性:Lv5〗
〖闇属性耐性:Lv5〗〖火属性耐性:Lv5〗〖恐怖耐性:Lv4〗
〖酸素欠乏耐性:Lv5〗〖麻痺耐性:Lv6〗〖幻影無効:Lv--〗
〖即死耐性:Lv4〗〖呪い耐性:Lv4〗〖混乱耐性:Lv3〗
〖強光耐性:Lv2〗〖石化耐性:Lv2〗
通常スキル:
〖転がる:Lv7〗〖ステータス閲覧:Lv7〗〖灼熱の息:Lv7〗
〖ホイッスル:Lv2〗〖ドラゴンパンチ:Lv4〗〖病魔の息:Lv7〗
〖毒牙:Lv7〗〖痺れ毒爪:Lv6〗〖ドラゴンテイル:Lv2〗
〖咆哮:Lv3〗〖天落とし:Lv4〗〖地返し:Lv2〗
〖人化の術:Lv8〗〖鎌鼬:Lv7〗〖首折舞:Lv4〗
〖ハイレスト:Lv7〗〖自己再生:Lv5〗〖道連れ:Lv--〗
〖デス:Lv7〗〖魂付加(フェイクライフ):Lv6〗〖ホーリー:Lv5〗
〖念話:Lv4〗〖ワイドレスト:Lv5〗〖リグネ:Lv5〗
〖ホーリースフィア:Lv5〗〖闇払う一閃:Lv1〗〖次元爪:Lv1〗
〖ミラージュ:Lv8〗〖グラビティ:Lv8〗〖ディメンション:Lv8〗
〖ヘルゲート:Lv2〗
称号スキル:
〖竜王の息子:Lv--〗〖歩く卵:Lv--〗〖ドジ:Lv4〗
〖ただの馬鹿:Lv1〗〖インファイター:Lv4〗〖害虫キラー:Lv8〗
〖嘘吐き:Lv3〗〖回避王:Lv2〗〖チキンランナー:Lv3〗〖コックさん:Lv4〗
〖ド根性:Lv4〗〖|大物喰らい(ジャイアントキリング):Lv5〗
〖陶芸職人:Lv4〗〖群れのボス:Lv1〗〖ラプラス干渉権限:Lv4〗
〖永遠を知る者:Lv--〗〖王蟻:Lv--〗〖勇者:LvMAX〗
〖夢幻竜:Lv--〗〖魔王:Lv6〗〖最終進化者:Lv--〗
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
ステータスは、一気に半減しちまったな……。
だが、それを補えるスキルがあるはずだ。
それにレベリングしていけば、ウロボロスの頃のステータスを追い抜くことだってできる。
ナイトメアの外見に変化はなかったので何を考えているのかはわからなかったが、アロと黒蜥蜴は嬉しそうに俺を見上げており、トレントさんは猿の玩具の様に枝を叩いて拍手をしていた。
「ふむ、いつか手合わせ願いたいものだな」
ヴォルクが何か口走った気がしたが、俺は意識を向けないことにした。
ひとまずはスキルの検証と、相方の魔法スキルを使えるかどうかの確認を行わなければならない。
その後はアロ達と協力して、フェンリルを主なターゲットとして数を狩っていくことが重要に…………うん?
考え事をしながらアロのステータスを眺めていると、何か、大きな違和感があった。
しばらくじっとアロを見つめ、顔を赤くしたアロが俯いた頃に、ようやく変わった点に気が付いた。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
名前:アロ
種族:レヴァナ・リッチ
状態:呪い
Lv :39/85
HP :469/469
MP :488/488
攻撃力:243
防御力:215
魔法力:553
素早さ:120
ランク:B+
特性スキル:
〖グリシャ言語:Lv4〗〖アンデッド:Lv--〗〖闇属性:Lv--〗
〖肉体変形:Lv7〗〖死者の特権:Lv--〗〖土の支配者:Lv--〗
〖悪しき魔眼:Lv4〗〖アンデッドメイカー:Lv--〗
耐性スキル:
〖状態異常無効:Lv--〗〖物理耐性:Lv5〗
〖魔法耐性:Lv5〗
通常スキル:
〖ゲール:Lv7〗〖カース:Lv4〗〖ライフドレイン:Lv5〗
〖クレイ:Lv7〗〖自己再生:Lv5〗〖土人形:Lv6〗
〖マナドレイン:Lv6〗〖未練の縄:Lv6〗〖亡者の霧:Lv5〗
〖魅了:Lv1〗〖ワイドドレイン:Lv2〗〖ダークスフィア:Lv2〗
称号スキル:
〖魔王の配下:Lv--〗〖虚ろの魔導師:Lv7〗
〖朽ちぬ身体:Lv--〗〖アンデッドの女王:Lv--〗
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
き、消えた……?
確かに以前までは、称号スキルの中に〖最終進化者〗があったはずなのだ。
慌ててナイトメアとマギアタイト爺を確認してみたところ、二体からも〖最終進化者〗が消えていた。
まさかと思いつつも、俺はさっき手に入れたスキルを確認する。
【特性スキル〖魔王の恩恵〗】
【魔物の王として、自身に仕える者の潜在能力を引き出すことのできるスキル。】
【配下の魔物の進化上限を引き上げることができる。】
【また、自身よりもランクの低い配下の魔物の取得経験値量を倍増させる。】
な、なんだこのスキル……?
さらっと書いてるが、二つ目の恩恵もかなり大きい。
マジでとんでもねぇスキルじゃねぇか。
スライムの奴に、高ランクの配下がゾロゾロといたはずだ。
配下のレベリングもよく間に合ったなと不思議だったのだが、納得が行った。
これは……今後の動き方を、かなり大幅に見直す必要があるかもしれねぇ。
進化上限だからあまりアロ達のレベリングに時間を回しても大きな戦力向上には繋がらない、そもそもそれだけ経験値を溜めるだけの時間的余裕がないという、二つの前提が覆っちまった。
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