第175話
ベゴンッ!
【耐性スキル〖落下耐性〗のLvが5から6へと上がりました。】
大ムカデの腹から大きな反動を受け、俺の身体が吹っ飛ばされる。
宙で自然と〖転がる〗モードが解け、まともに地に身体を擦りつける羽目になった。
覚悟はしていたが、身体中が滅茶苦茶痛い。
これくらいやんなきゃ、大ムカデの介錯はできねぇからな。
手で砂を払い、目を開けて前を見る。
甲殻を破るには至らなかったが、凹ませることはできたようだ。
大ムカデの切断面から、一層と勢いを増して中身が流れ出ている。
【経験値を1536得ました。】
うぉう……さすが大ムカデ。
取得経験値の桁がひとつ違うぞ。
【称号スキル〖歩く卵:Lv--〗により、更に経験値を1536得ました。】
ああ、そうか。
経験値、倍にされるんだったな。
1536の数字に圧倒されて忘れていた。
ありがとう大ムカデ。色々恨みはあるが、このことくらいは感謝してやってもいいぞ。
【〖厄病竜〗のLvが44から57へと上がりました。】
よし、一気にLv13アップ!
これ進化近いぞ。
今からでも善行積まねぇと。
どっかに道に迷った人とかいねぇかな。
いないわな、まずこんな砂漠を通る人間がほとんどいないわけで。
【称号スキル〖|大物喰らい(ジャイアントキリング)〗のLvが1から3へと上がりました。】
【称号スキル〖害虫キラー〗のLvが3から4へと上がりました。】
称号も上がったか。
まさかのツーランクアップかよ。
まぁ、大ムカデとは後十回戦ったら十回とも負けそうだからな。
よくあんな無茶の連続が通ったもんだ。
【特性スキル〖気配感知〗のLvが4から5へと上がりました。】
お、〖気配感知〗も上がったか。
来るなよ、〖竜鱗粉〗とか〖病魔の息〗とかは上がんなよ……。
欲をいえば〖飛行〗とか〖竜の鱗〗とか、〖HP自動回復〗とか、その辺り上がってくれると助かるんだけど……。
…………。
…………ああ、ここで終わりか。
なんだろこの、毎回気が緩んだ頃にぶん殴ってくるくせに、身構えてるときにはほとんど打ってこない感じ。
やっぱし俺のこと弄んでねぇだろうな神の声さんよ。
つーか〖鉄球落とし〗スキル認定しろよ。
ちょっとがっかりしたぞ。なんだ、自分で名前決めたい人なのかお前。
いや確かに、〖くるみ割り〗と被るけどよ……。
まぁ、そんなことはいいか。
ステータスチェックしますか。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
〖イルシア〗
種族:厄病竜
状態:通常
Lv :57/75
HP :218/365
MP :162/256
攻撃力:319
防御力:241
魔法力:229
素早さ:212
ランク:B-
特性スキル:
〖竜の鱗:Lv5〗〖神の声:Lv4〗〖グリシャ言語:Lv3〗
〖飛行:Lv5〗〖竜鱗粉:Lv5〗〖闇属性:Lv--〗
〖邪竜:Lv--〗〖HP自動回復:Lv3〗〖気配感知:Lv5〗
耐性スキル:
〖物理耐性:Lv4〗〖落下耐性:Lv6〗〖飢餓耐性:Lv4〗
〖毒耐性:Lv5〗〖孤独耐性:Lv6〗〖魔法耐性:Lv3〗
〖闇属性耐性:Lv3〗〖火属性耐性:Lv2〗〖恐怖耐性:Lv2〗
〖酸素欠乏耐性:Lv3〗〖麻痺耐性:Lv3〗〖幻影耐性:Lv2〗
通常スキル:
〖転がる:Lv7〗〖ステータス閲覧:Lv6〗〖灼熱の息:Lv5〗
〖ホイッスル:Lv1〗〖ドラゴンパンチ:Lv3〗〖病魔の息:Lv4〗
〖毒牙:Lv3〗〖痺れ毒爪:Lv4〗〖ドラゴンテイル:Lv2〗
〖咆哮:Lv2〗〖星落とし:Lv2〗〖くるみ割り:Lv3〗
〖人化の術:Lv4〗〖鎌鼬:Lv3〗〖首折舞:Lv3〗
〖レスト:Lv1〗
称号スキル:
〖竜王の息子:Lv--〗〖歩く卵:Lv--〗〖ドジ:Lv4〗
〖ただの馬鹿:Lv1〗〖インファイター:Lv4〗〖害虫キラー:Lv4〗
〖嘘吐き:Lv2〗〖回避王:Lv2〗〖救護精神:Lv8〗
〖ちっぽけな勇者:Lv5〗〖悪の道:Lv6〗〖災害:Lv5〗
〖チキンランナー:Lv3〗〖コックさん:Lv4〗〖卑劣の王:Lv4〗
〖ド根性:Lv2〗〖|大物喰らい(ジャイアントキリング):Lv3〗〖陶芸職人:Lv4〗
〖群れのボス:Lv1〗〖ラプラス干渉権限:Lv1〗
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
うし、結構上がったな。
とはいえ、まだ例の勇者には届かねぇよなぁ……。
アイツのステータスどれくらいだったかな。
確かHPが600以上あって、他のステータスも全部350近くあったか。
ギリギリ対抗できそうなのは攻撃力くらいか。
いや、アイツいっぱい剣持ってたな。剣込みにしたら400オーバーいくんじゃねぇのか?
まだまだレベル上げなきゃいけねぇな。
大ムカデより強い奴はいないだろうし……となれば、ほどほどの強さの奴がいっぱいいるところ。
やっぱし、赤蟻の巣だよな。
奴らには悪いが、滅ぼすつもりで飛び込ませてもらわねぇと。
あの赤蟻の奴らも相当強いからな。
万全の準備をしてから行かねぇと。
今日はもう遅いし、玉兎と合流してから喰う分だけちゃっと魔物を狩って、そっから身体を休ませるかな。
とと、移動する前に……。
「グゥォッ!」
〖レスト〗!
俺の身体を光が包み、わずかながらに身体の痛みが引く。
別にそこまで深手は負っていないし〖HP自動回復〗があるから必要はないんだが、練習しておかないとな。
いざというときショボイ量しか回復できなかったら詰むし、進化に影響が出る程度にはレベルを上げておきたいし。
「グゥォッ! グゥォッ!」
〖レスト〗! 〖レスト〗!
うむ、やっぱり回復魔法はいいな。
なんとなく心が洗われるような気がする。気のせいかもしれねぇが。
【通常スキル〖レスト〗のLvが1から2へと上がりました。】
よしよし、邪竜だから全然〖レスト〗のスキルレベルが伸びなかったりするんじゃないだろうかと心配していたが、そんなことはなさそうだ。
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