その5 『若さ原石上昇・女』(4作目・番外編)
・汎唾来 知路(はんつばき トモジ)(17)
彼魔hymaシリーズにも登場。
本名は串字路修真(クシジロ しゅうま)
一家惨殺の生き残り。犯人に暴行を受けたあと、家族の死体から眼球をすべて抉り出した。警察の依頼で朔世翳冬が治療に当たるが、祝多の目に留まり、文葦学園に移送され、瀬勿関の患者となる。
ベイ=ジンの命を受けたビャクローが彼女を回収するが、どんな経緯か、最終的に逆灘の管理する施設に収容される。詳細は『うしろとらやまいだれ』にて。
・登呂築 礼仁(トロツキ れにん)(29)
対策略的性犯罪非可逆青少年課(略して対策課)初代課長。
本名は徒村礼仁(トムラ あやひと)といい、徒村の実父。1作目に出ていた登呂築とは別人。登呂築という名字は、瀬勿関が治療中実験体につけるコードネーム。当時の祝多のお気に入りだったので、瀬勿関が期限付きで貸し出した。
どうしても守りたいものがあるといって、県内すべての防犯カメラ映像を日夜眺めていたが、結局息子は自発的に母親の元へ行ってしまった。事件後に瀬勿関に連れ戻され、研究所内で更生治療を再開する。3作目で期日を迎えた課長と、新幹線のホームで祝多が目撃した姿は、実は彼の方。
・白烏(しらからす)(19)
正体は、白狂(ビャクロー)。
バイトで知り合った知路の境遇に同情し、知路を見る眼球をすべて消すため、計4名を殺害した。連続眼潰し事件の主犯。
囮となってパンダの着ぐるみに入り、知路の代わりに対策課に捕まった。文葦学園の大立ち回りの末、これまで誰にも打ち明けられなかった内面を荒種に語る。ずば抜けた身体能力のため、屋上から飛び降りてもまったくの無傷だった。タ=イオワンの計画する大量失踪事件の実行犯。フライングエイジヤの管理者つまり梨英にその情報を流しつつ、出方を監視していた。
知路の視線恐怖を利用し、梨英の眼の前で梨英父を殺害したのは、荒種への恩返しと梨英の解放の目的があったが両者に理解されたかどうか定かではない。
4作目当時のゲングウは“不完全”だったこともあり、帰りの船内で絶命。彼は“失敗”のたび、また幾度となく脳を削られる。
・朔世 翳冬(サクゼ かげと)(35)
彼魔hymaシリーズにも登場。
翏紫の双子の兄。病院長。精神科医。
翏紫と瓜二つだが、彼はメガネをかけておらず、白衣を着崩さない。警察の依頼を受け、司法に馴染まない凶悪犯罪者の捜査や治療に助力することもある。
・祥嗣 翏紫(ショウジ りゅうし)(35)
彼魔hymaシリーズにも登場。
翳冬の双子の弟。心理学の教授。
翳冬に過労が祟っていることを心底厭い、時折兄のふりをして院長室に座っていることがあるが、荒種が見抜くまで誰にもバレていなかった。
真面目な兄と違い、気まぐれで気分屋。彼に気に入られなければまともに話もできない。
彼ら兄弟が二人同時に並んでいる光景を見た者は誰もいないという。
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