蛇スパイス
「
ある村でカレー料理人選手権が開催されました。
優勝賞品の超高級バルサミコ酢を欲しがった男が、究極のカレーを作ろうとして古今東西のありとあらゆるスパイスを集めました。
男が集めたスパイスの中には百年生きた蛇の骨を燻したスパイスなど怪しげなものも多くありました。
男はスパイスが多ければ多いほど素晴らしいカレーができると考えていたので数百種類のスパイスを使ってカレーを作りました。
しかし男のカレーは審査員たちに全く評価されませんでした。
納得いかない男は審査員に詰め寄り説明を求めました。
すると審査員はさらりと答えました。
「お前の出したのはカレーではない。カレーの匂いのする汁だ」
なんと男はスパイスを入れまくったのに肝心の塩を入れるのを忘れていたのでした。
塩の入っていないカレーなどピリッとしたいい匂いのする水でしかありません。
男は村人から「蛇スパイス男」とバカにされ逃げるように村を出ていったということです。
今日の故カレー事成語
「
意味
スパイスを闇雲に入れても美味しいカレーはできない。
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