富士山の話
てると
富士山の話
富士山を見た。遥拝の二文字が脳を掠めた。富士山遥拝。二月の富士は頂に白をまとい、意外にも武骨な身体を隠そうとしているようでもあった。
富士はその山体が実体的に美しいのか、或いは”日本一”というイメージが先行して美を想起せざるを得なくさせられているだけなのか、それはわからない。しかし、私はこの二月の富士に美を見た。富士の山は美しく、しかもその底ははるかに深い。日本と同じほどの深さである。
丹沢の
私の地元にも
私にとって日本とは、大人たちの幻想である。子供の私には、いつまでも、死ぬまでも、死んでも、一切交差しない彼方にある大人たちの幻想である。―しかし、大人たちの幻想は、ときに涙が出るほど美しい。―
―平和の希望は争いから生まれる。争いの中から平和の祈りが響き渡る。―
富士山の話 てると @aichi_the_east
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
もっと!ポイエーシス/てると
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1話
自己組織化の地図/てると
★0 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
ネタ、ネタ、ネタ/てると
★0 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます