第2話引っ越し2日目
〇月×日(日)
一人暮らし2日目
今日は10時くらいまで寝てた。
明日から会社で働くが、大丈夫かなと思ったが、考えてもしょうがないので考えるのをやめた。
起きて思う。
やっぱり一人は寂しい。
でも、頑張るしかないので、とりあえず起きて顔を洗い、無印のオールインワンジェルだけぬって、電気ポットでお湯を沸かした。
それを飲みなれたコップで冷まして飲んだら、いつものルーティンで落ち着いたのか、ちょっとホッとした。
スマホを見たら、母からSMSが来てた。
「大丈夫?」とのこと。
うーん。「だいじょばない。」と書きたいが、それは絶対に心配する。
とりあえず、「多分、大丈夫。」と返信しておいた。
しかし、ガスも通っていないので、ご飯に困る。
どうしよう。親に頼りたいが、大丈夫と言った手前、自分で何とかするしかない。
さすがに、何か買ってこないと餓死するなと思い、実家から持ってきた服を段ボールから引っ張り出してきて、着替えて近くのスーパーまでここ数日の食糧と日用品を買いに行った。
しかし、ガスの手配は明後日くるので、ご飯を作るツールがない。
さて、困った。
そこで思いついた。
ガスがなければ、電気を使えばいいじゃない。
電子レンジでご飯を作ろう。
スーパー内で急いで、電子レンジでできるレシピを検索し、作れそうなものの食材を調達した。
買わなきゃいけないものを全て買うと一人では持てない量になった。
今まで、家族と住んでいたので、あんまり日々の家事の大変さなど考えた事がなかったが、ここにきてしみじみ感じる。
母と父両方に心の中で感謝した。
そして、スマホをポチリ。
母と父にSMSで「SOS」と送った。
しばらくすると、母から電話が。
電話をとると、「どしたんね?なんかあったんね。あんた、さっきショートメールで大丈夫ゆうたやないの。大丈夫やないんなら、さきに言わんね。」とさっそく怒られた。
『すんません。』
とりあえず、謝った。
「で、どしたんね?」
『先に謝ったんで、助けてほしいんやけど。買ったものがね、多すぎて、持って帰れんくらいになってしもうて、簡単に言えば挫折した。』
「は?どういう事?言葉足らん過ぎてようわからんわ。」
『えぇーとね、買い物はしたんよ。したんやけど、買った荷物の量が多すぎて、持って帰れんくらいになってしまいまして、車出して貰えませんか?』
「えぇー。お父さんに聞かな、わからんよ。ねぇ、お父さん。お父さんてば。あの子がね、車だしてくれんか?っていいよるんやけど、どうする?え、嫌だ。嫌って、いいよるよ。」
『えぇー。助けてよー。』
「お父さん、ヘルプって。助けてって。え、ああ、うん、そういうわ。分かったっていいよるよ。あと、どこおるんって?」
『近くのスーパー、○○の小倉店。の近く。』
「わかったって。今から行くって。」
『ありがとー。』
「お父さんにいいなさい。」
『はぁーい。』
といって、電話を切って、ポケ―っとしながら待っていた。
空が青い、あったかい、もう春だなぁーとここにきて、初めて感じた。
そうしていると、父の車が来た。
「もう、今度は迎えにこんけんな。ちゃんと一人で生きれるように、しっかり自分で考えて行動せぇ。」
『すいません。ありがとう。』
と言いながら、自分のアパートまで戻ると、父は「じゃあな」といって帰っていった。
重い荷物をよっこいしょと言いつつ、持って上がり、カギを開けて、荷物を直すと、とりあえず、チーンとなった。
なんか、疲れた。
少し、ぐたっとして、気力を回復したところで、買ってきたパンとカフェオレを食べた。
美味かった。特にクロックマダムっぽいやつがめっちゃ美味しかった。
あと、ザラメたっぷりのメロンパンもよかった。
相当なカロリーだけど気にはしない。
美味しいが正義だ。
まあとはいいつつ、そのあとに少し好きなYouTuberの人のトレーニングはした。
あとは、少し片づけをして、とりあえず夕飯づくりに移行した。
夕飯は、肉じゃがと野菜ナムルをレンジで作った。
これも、やはりうまかった。
ネットはすごいなと思った。だいたい、おいしい。
残ったおかずはとりあえず冷まして冷凍して、冷凍庫にポイっと入れた。
そして、明日から会社なので、その準備をして、お風呂に入って寝た。
明日もいい日になるといいな。
一人暮らし妄想日記 レイ&オディン @reikurosaki
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