救助クエスト
色々終わり、ギルドの医務室から帰ろうとした時、ギルド職員が医務室に飛び込んで来る。
「ギルマス大変です、B級のテンテコマイが救助要請です、テンコとテンマが魔獣の森でオトリになってマイを逃し、マイが傷を負いながら帰還しました!」
「なにぃ、B級が逃げなきゃならん魔物かよヤバいな、魔物の種類はわかるか?」
「ロイヤルウルフの可能性が高いと……」
「なんだと! ロイヤルウルフだと、少なくとも護衛にナイトウルフとポーンウルフはいるな、どうなってるんだ最近の西側は!」
「どうしますギルマス、今ギルドにA級以上がいません!」
「それは大丈夫だ、たまたま『スリーアウト』が来ている!」
「あの『スリーアウト』ですか」
「時間はどれくらい経ってる?」
「1時間くらいかと、マイのやつ10キロを傷だらけになりながら1時間で戻ってきました」
「頼む『スリーアウト』救助クエストを受けてくれねぇか」
「いいわよ、ただ時間的に間に合うかわからないわよ」
「ああそれでいい」
「私達の馬車壊れてるのよ、用意してくれない?」
「わかった、ギルド裏の馬車使ってくれ」
その時ダンちゃんがハロルドと弁ちゃんのやり取りを遮った。
「ちょっと待って、馬車と御者だけで魔獣の森に向かってくれないか? 魔獣の森には僕のスキルで行く、帰りの足が欲しいから馬車を魔獣の森の前で待機させといてくれないか?」
「そんなことできるのか『珍獣』! それが本当なら、それで頼む! 後は魔獣の森の中の救助者の場所だな、マイと話せるか?」
ダンちゃん本当に『珍獣』なんだな…… いや今はそんな時じゃない……
「ちょっと待ってくれダンちゃん、ギルマス、ちょっと準備すれば救助する場所はわかるから大丈夫だ」
やっと俺の出番だな、『シロ聞こえるか?緊急事態なんだ、キキにギルドに来るように言ってくれないか』
『あっパパ、わかったぁ』
『ありがとな後でロイヤルウルフ食わしてやるからな留守番してろよ』
『やったぁ!』
『パス切るぞ』
シロとパスで念話して要件を伝える。
シロとのパスを切ってからすぐにキキが俺の影から顔を出す。
「なんだクロウあたしが必要か?」
「よっしキキが来た! これで索敵が出来るぞコイツより索敵が上手いやつを俺は知らん! いつでも行けるぞ!」
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