シロは背中がかけない

 車輪の修理に5日かかるみたいなので、宿屋じゃなく郊外の井戸付きの民家を5日間借りる事にした、その方が喋るシロがバレなさそうだしな。



「シロ!井戸にこーい! 背中洗ってやるよ約束したろ」 


「やったぁ♪」


「ルナ!、シロは背中がかけないからな、こまめに洗ってやらなくちゃ駄目だぞ、お父さんが洗い方教えてやるからみとけよ」


「うん」

 ルナは真剣に見て覚えようとしている。


「ちょっと洗ってみるか?」


「いいの?」

 


「俺がいない時ルナがやらなくちゃ駄目だからな、お前達は姉妹だから助け合って行くんだぞ!」


「うん♪ゴシゴシ!ゴシゴシ!シロちゃんかゆい所ない?」

 ルナがブラシで背中を洗いだした。

「ルナちょっと下の方がかゆいよ」


「わかったシロちゃん!」

 ルナは一生懸命にブラシを動かしている。


「よし!ちゃんと背中拭いてやれよ! 拭き残しがあると、かゆくなるからな」


「うん!」


 できる限りコイツ等に色んなことできるようにしてやらんとなぁ。


 ご飯食べた後、キキ、ルナ、シロに留守番をまかせてギルドに向かうことになった。


「ちゃんと留守番できたらお土産買ってくるからな!なんかあったらキキを頼れ」


「ハーイ♪」

「ハーイ♪」

 ルナとシロはハモって返事をする、息ピッタリでなんかお父さん嬉しいよ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る