出発準備
弁ちゃんもスキルが大分パワーアップしてるっぽいな、昔は4つまでしか『弁当箱』出せなかったハズなのにな。
「とりあえずこのメンバーでエルフの国ロレイユを目指す!」
おーパチパチ、微妙な拍手が起こる。
「ロレイユを直接目指すか、スクワッドの首都スク
ラムを経由するかどっちにするんだい?」
「スクラム経由となると一旦南下してから東に移動になるが、ある程度整備された街道を使えるから楽になると思う、ルナもいるしこのルートで行きたい」
「そうだね、スクラムでパーティ変更手続きとかノルマの依頼をこなさないとね」
「A級冒険者のノルマって大変なのかダンちゃん?」
「大変じゃないけど一定期間受けないと降格にはなるね、スクラムで拘束される依頼じゃなく、ロレイユ方向の護衛か運搬があればラッキーだね」
運搬はいいけど護衛は面倒だなぁ。
「弁ちゃん達は出発の準備にどれくらいかかりそう?」
弁ちゃん達は3人で顔を見合わせて、なにやらアイコンタクトしている。
「少し村に行って買い物したりしたいから何日かかかるわ」
「こっちは馬を用意するのに3日くらいかかる、今ホロ付きの荷台だけはあるんだ」
「そういえば庭に荷台だけあったわね、馬いなかったけど」
「ここに来た4年前にあれを引っ張ってくれたヤツがいるんで連れてくるわ、その間に準備してくれ」
「シロちゃん? シロちゃん連れてくるの?」
「ああそうだ、シロを覚えてるのかルナ?」
「覚えてる♪、シロちゃんに会いたい!」
ルナが2歳から3歳くらいの半年間一緒に生活してたからな覚えてたか、シロの食べ物が合わなかったから預けているが、弁ちゃんがいる今なら食べ物はクリアできるハズだ。
「そうだな、ちょっと連絡してくるよ! 弁ちゃん達が村に行くついでに、ルナに必要なものを揃えてやってくれないか?」
「いいわよ、ルナちゃん買い物しようね」
弁ちゃんの言葉に反応しキキがルナの影に入りだし、影から顔をだし付いて行く気満々のようだ。
「はぁ……キキのやつも頼むわ」
「やったぞルナ!、村で一緒に買い物するぞ!」
「うん、キキちゃん♪」
キキのやつ太陽見ると呪いでやられた目が痛いっていってたのに大丈夫か?
「キキ!先に弁当食べて耐性上げとけよ、目痛くなるぞ」
「そうだった、ホントに弁当で耐性あがるのか?」
「結構強力なバフだと思うよ、それに美味いしな」
せっかくだし、万全で楽しんでこいよ!
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