腸ヤバい

「クロウ君は日本に帰らないのよね」


「帰らない、こっちの世界をルナが安心して暮らせるようにしたいんだ」

 

「ちょっと近くのケルビン村で3人で相談させてもらってよいかな」

 

「いいよ」


 どうやら3人で近くの村で相談してくるようだ。

「夜か、もしかしたら明日の朝にはここにくるわ」


「わかった、じっくり話し合ってきてくれ」


 

 弁ちゃん達はルナに『またね』と言って村の方に向かっていった。



  ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


「お父さん!、こんな子が私の影にいたなんて聞いてない!」

 何を怒ってるんだルナは?

「キキはね目が悪くなってから太陽が苦手でね、影の中にいなくちゃいけなかったんだ、しかもお父さんの影は嫌だってワガママ言うからルナの影に入ってもらってたんだよ」

 

「誰がワガママか! お前がケツをボリボリかいて屁をこいたりするからだろうが! こっちは目が見えなくなって嗅覚と聴覚頼りなんだぞコロす気か!!!」

 今度はキキが怒っている……元気だなコイツ。


「ホラホラ、ボリボリボリボリ」


「だからケツをかくな!!!」


 ふははははっ、キキのやつ良い反応するから楽しいぜ。


「お父さんのオナラめっちゃ臭いんだよ……キキちゃんが可哀想だよ!」


 ぐはっ……なんだと……ルナのやつまでそんなことを思ってたのか、そんなに臭いのか俺の屁? まだ23歳だよ俺……

「わかっておるなルナよ、コイツの屁は異常だ、昼間ゴロゴロして運動してないから腸が腐っておる」


 なんだこれ、どうしてキキとルナに責められているんだ! 同じくらいの身長で姉妹みたいなコンビネーションしやがって、俺が何をしたというんだぁ〜〜!。


 まあ2人が仲良くなったから良いか・・・うん悲しくはねぇ・・・、ちくしょ〜〜〜!。

 


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る