第6話 放課後のお家デート

ピロンッ!

ん? なんだ? あ~ぁ、LINEかぁ。お母さんからかな? ゲっ!


春花はるかちゃーん! お家大丈夫か聞けたぁー⁉)


え⁉ まさか今日のつもり? 急すぎない? 遠慮な⁉


(まさか今日なの?)

(あったりまえじゃん! 善は急げだよ!)

(まだ聞けてない。)

(早く聞いて!)

(そんなに急がんくても。)

(いーそーぐーのー! はやくー!)

(分かったから。今聞くから。)

(やたー! !(^^)!)


今は時間的に収録じゃないか。


(お母さん。今日家にクラスメイトを呼んでもいい?)


五分後…

全然返信来ない……だけど秋斗あきと君からはめっちゃ来る。

ピロンッ! あ―もう! うるさいなー!


(別にいいわよ。女の子?)


まさかのお母さんからだった! うるさいって送んなくって良かった!


(ありがとう。入れちゃいけない部屋ある?)

(私と隼人はやとさんの仕事の仕事部屋以外ならOK。女の子?)

(衣装部屋は? 男の子)

(衣装部屋は別にいいわ。男の子なのね。早く帰る!)

(別にいいよ。今日八時まで生放送でしょ。)

(何とかする。)

(はいはい。ありがとー)

(なんとしてでも帰るからねぇぇぇぇぇ!)


めんどくさ。でも生放送だから雑誌の撮影と違って切り上げることは出来ないし、

心配はないかな。


(秋斗君家良いってさ。)

(\(^_^)/! すぐに行こう。)

(学校終わってからね。)

(今日四十五分授業だからラッキーだね☆)

(住所送るから放課後来て。)

(一緒に行こうよ。)

(一緒にいるところ、見らえたらマズイ。それに部屋の片付けもしたいし。)

(分かった。お菓子買ってから行くね)

(プッキー買ってきて。イチゴ味。)

(りょ!)


りょ! って何だろうか。まぁいい。部屋散らかってるかも、早く帰ろう……


キーンコーンカーンコーン。。キーンコーンカーンコーン


「今日の授業はこれでおしまい! 各自五時半までには帰るように。」

「はーい」


さっさと帰って掃除しよう。


ピロンッ!


ん?


(さっき購買でお菓子買ったから今から行くね。プッキー買ったよ)


げ! まだ家に帰ってすらいない! 急がなきゃ!


「ただいま! ゼーハーゼーハ―」


ヤバい息が……てか誰もいないんだった。

今のうちに片づけを…


ピーンポーン!


『春花ちゃーん! 来たよ!』


はや! 


「ちょっと待ってて!」


とりあえず適当に……よしっ!


「どうぞー」

「お邪魔しまーす。」


大体は片づけられた、かな?


「マリカやろマリカ」

「マリカ好きだね」


20分後……


「また負けた!!!」

「弱い……」


※五連敗中


「ちょっとテレビ見よ。」

「それならお母さんが生放送で出てるのがある。」

「いいねそれ見よう」

「確か六チャンネル」

「六っとこれだ! あれ? いないよ?」

「ホントだ……」


«さっき晴美はるみさんが急に体調を崩してしまったので今からモデルのメルさんに出演していただきます。よろしくお願いします。メルさん»


「はぁぁぁぁ⁉」

「どうしたの⁉」

「お母さんこれ仮病だよ! 来るのが男子だって言ったらすぐ帰るっていわれた!」

「どうゆ事?」

「ただいま~! 春花~いる~?」

「本物の高橋たかはし晴美はるみだぁぁ!」

「この子が言ってた子? イケメンじゃない! 何? 彼氏?」

「うん。そう。」

「春花ちゃんの彼氏! 式羽田しきはた秋斗あきとです! よろしくお願いします!」

「何でこんなイケメンと付き合ってるん!」

「弱みを握られたから。」

「まぁ理由はいいわ。てかこの子体格的に隼人さんの衣装サイズ合うんじゃ……」

「ダメだよ! 着せちゃ! お父さん嫌がるよ!」

「隼人さんもきっと喜ぶわよ! そうだ! 今日泊ってったら?」

「もちろんです! ちょっとかえって着替え持ってきますね!」

「ええ! そのうちにいろいろ準備しとくわ!」

「ちょ! お母さん!」

「良いから良いから!」


ダメだ! こうなったらお母さんは誰にも止められない。

どうしよ~う!


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