　これは実際に起こった事件です。

　当時テレビでニュースもやっていました。

　2000年3月下旬ごろ、佐賀県鍋島の消防署に119番通報がはいりました。

　電話は小さな女の子からでした。

「お母さんが血を流して倒れている」

　という内容でした。

　救急隊員がいそぎ現場に到着すると、二階で怯えて泣いている９歳の少女と、布団の上であおむけになり首から血を流している３５歳の女性を発見しました。

　首には深い切り傷があり、女性はすでに死亡していました。

　現場の状況から警察は殺人事件として捜査を開始しました。

　しかし１階の台所の勝手口は開いていましたが、盗まれたり荒らされた形跡はありません。凶器も見つかりませんでした。

　唯一の手がかりは亡くなった女性の隣で寝ていた９歳の少女です。

　少女はこう証言しました。

「窓から黒猫が入って来て、包丁でお母さんを刺した」

　はたして少女は何を見たのか・・・。

　この事件は現在も未解決のままです。

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