高校生になりたい

 私、ハムこと佐羅は、彼氏ができた。相手は、サラミくんだ。彼氏になったことだし、サラミと呼ぶのをもう辞めようと思う。彼の本当の名前は、沢山隼人という。これからは、と呼ぼうと思った。けれども、なかなか呼ぶのは恥ずかしい。でも、呼びたい!だから、思い切って言ってみた。

「はやとくん!」

あまりにもの大きさに周りはこちらに注目を集めた。しかも、場所が校門の目の前だ。てっきり、前みたいに二人だけだと思っていた。でも、間違いだった。人の大勢いる校門の前だった。もう、終わった。そう思っていた。その時、

「バカが。こんなところで何、叫んてんだよ。行くぞ。」

 そう言って、私の手を掴んで校門を抜け、いつもの秘密基地まで走ってきた。

「よかったな。放課後で。朝だったらどう逃げるつもりだったんだよ。しかも、今日は金曜日だし。週が開ければみんな忘れる。本当に強運の持ち主だなぁ。」

そう言って優しく笑う。私は、また好きの気持ちの大きさが拡大した。

「はやとくんがいてくれてよかった。ありがとう。」

 私は、しっかりお礼を伝えた。そしたら、はやとくんが、

「こちらこそありがと。名前で呼んでくれて……。なんちゃって〜」

「なにそれ!もっ…」

ギュッ。あの時みたいにまた、抱いてくれた。やっぱりあたたかい。好きで好きでたまらない。早く中学が終わってほしい。高校生になれればもっともっとはやとくんと一緒になれるのに。


ー12月20日ー


 もうすぐで、クリスマスだ。俺は、佐羅に何かをプレゼントしたいと思った。それで今日は、雑貨がたくさん置いてあるお店に行った。それですぐに目についたものがあった。大きな木の前で男の子と女の子がいるスノードームだ。この店はもうすぐ移転するから、安くなるセールを行っている。だから金額も中学生のお小遣いを少し集めれば買える。それと決まったものがあったから、すぐに買った。


ー12月23日ー


 私は彼に、ペアキーを買おうと思った。だから、少し高いけど、お値段以上のかわいいキーホルダーが置いてあるお店へ行った。私はそこで、音符が少し描かれてて真ん中に熊の描いてあるペアキーを買った。


ー12月25日ー

朝»

 今日は、クリスマス。俺は、『放課後に秘密基地へ行こう』という約束をした。


放課後»

 プレゼント交換をした。俺は彼女からペアキーをもらい、俺はスノードームをあげた。共に笑みを浮かべ、またギュッとした。早く高校生になれれば良いのに。そう思いながら。



ー最近の学校生活ー


 最近は、少し気にかかることがある。11月頃くらいから、ステーキが来ていない。あの一件があってから何も話せていなかったから、メールで何かを聞くなんてことが出来ない。少し心配に私と彼は思っている。




 


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