サラミ

 あの後、色々検査したけれども、特に異常はなく、ただのだと言われた。

「さっちゃん!」

幼馴染みの二人、相川(男)と小春(女)がとんできた。とっても心配してくれて嬉しかった。

 明日まで入院で、来週から学校へまた行く。学校へ行ったらすぐに、ステーキに聞きたいことがある。早く来週来週の月曜になるのを待つ。


ーー月曜日ーー


 みんなの口から出る言葉は、"おはよう"ではなく、"大丈夫?"、"死んじゃうの?"とか言う言葉ばかりだった。別に嬉しいわけでも、不快なわけでもない。でも一人、、いや、二人だけ他の言葉だった。

「おはよう」

「おはよう」

だった。普通は心配してもらった方が嬉しいのかもしれないけれど、私はなんか、二人だけからの"おはよう"がとても特別に感じて、新鮮でよかった。呼んでくれたのは、中学校になってからの友達、沢山とステーキだ。

 沢山は、いつでもそばにいてくれて相談にものってくれる。しかも、何か親しみを感じる。でも、なぜか恋愛感情がわかない。ブサイクなわけでも、太ってるわけでも、性格ダサメンでもない。むしろその逆なのに、みんなの理想に当てはまるほうなのに。だから、みんなから愛され、おつまみのように私のそばで助けてくれる沢山を"サラミ"と呼んでいる。あとステーキも呼んでくれた。なんだか複雑な気持ち。



 ここから始まったんだ、俺たちの戦いは。俺がサラミこと、沢山だ。佐羅は、自分の名前とかけてサラミにしたのか?まあよくわからない。けれど率直に言うと、俺は、佐羅のことが好きだ。佐羅自信は、覚えていなかったけれども、俺は覚えている。幼稚園の頃からの付き合いだ。最近、転校生が来た。なんか、始めてこんな気持ちになった。すごくムカムカする。なんと言うか、俺はあの転校生が嫌だ。佐羅が、向こうへ行ってしまいそうだから。


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