第一話から衝撃の展開ですのでぜひ一読して頂きたい。恐怖にふるえていたいじめられっ子の少女、松葉が文部科学省の実証実験により、いじめられて報酬を得るというシステムのサンプルに選ばれる。
読んでいるこっちにはコメディそのものだが、彼女はこんなところで生きているのだ。どうしても被害者が割を食うという問題を金銭で解決しようとするシステムは滑稽でコメディそのものなのだが、これは諷刺の枠を突き破り、読み応えのある深い物語を生んでいく。
まあ貨幣経済も紙切れを信用で価値あるものにしているので、最高の皮肉だといえる設定だ。この設定だけでも大発明だとスタンディング称賛したくなるが、あることによってシステムは機能不全、ああ、ネタバレするから駄目だよね、そうしたらレビューって書くことないですやん。ポテロングさま、ごめんなさい。でもまあいいか(笑)