ボクのしっぽくん

ボクのしっぽくん

 バタンッ!

 ドスッ、ドスッ・・・

 !

 たっ!あいつだ⁉

 ボクのしっぽが、おしりをギュッとしてくる。

 ボクってる!ドアをつよめて、おおきなおとしてあるいてときは、ボクをなぐったり、ったりすることがおおいんだ!

 こういうときは、部屋へやすみっこでちいさくなって、うごかないようにしないと・・・!


 ふう、なにもされなかった。

 ボクのしっぽが、おしりをすのをやめた。

 ‼

 なにこうでおおきなおとがしてるっ⁉

 またボクのしっぽが、おしりをギュッとしてきた。

 ・・・

 ギーッ

 コツ、コツ、コツ

 だれる!

 部屋へやはいってた!

 らないやつだ⁉

 ちかづいてる!

 ばしてきた!

 ヤダッ!なにするつもり⁉

「ワン!ワン!ワン!」

 必死ひっしさけんだ!

 でも!でも、ボクはそのまま—!


 バタンッ!

「—!—!」

 バタバタバタ!

 !

 ドアをつよめて、おおきなおとをたてて、わめきながらそいつはちかづいてる!

 あいつと一緒いっしょだ!

 ボクをなぐるつもりだ⁉

 ボクのしっぽが、おしりをギュッとしてる!

 ・・・あれ?

 でも、なんか、こいつっちゃい。

 そいつは、ゆっくり、ゆっくりと、ちかづけてる。

 ん?なんか、こいつよわそうだ。

 あ⁉ボクのしっぽが、おしりをうえっぱった!

「ウー…ガウッ!」

 ボクはかみつこうとしたけど、そいつはすぐにっこめた。

「—!」

 あ、わめきながらこうにはしってった。

 !

 いつのにか、ボクをつかまえたやつ部屋へやていた!

 さっきのっちゃいやつが、そいつのあしにギュッとしがみついた。

「ウー…」

 ボクのしっぽは、おしりをうえっぱるのをやめた。

 るなっ!またちかづいてたら、今度こんどこそかんでやるんだからな!

「ワン!ワン!ワン!」

 でも、またっちゃいやつちかづいてて、なにかをいて、げるようにすこはなれた。

 そしてこっちをじーっとてる。

「ウー・・・」

 ってるからな!

 なぐらないふりして、そのあとやっぱりなぐってくるんだ。あいつがやってた!

 だまされないぞ!

 ・・・ん?

 なんいにおいがする。さっきいていったやつだ。

 ・・・

 っちゃいやつうごかない。ボクは注意ちゅういしながら、ゆっくりといていったやつにちかづいて、においをかいだ。

「フン、フン」

 !

 ごはんだ!ごはんがはいってる!

 ペロ・・・

 !

 おいしい!こんなにおいしいごはんはじめてだ!

「ガッ、ガッ、・・・」

 ふう。全部ぜんぶべた。こんなに一度いちどにごはんをべたのははじめてだ。

 !

「ガウッ!」

 あぶなかった。っちゃいやつがゆっくりばしてきていた!

 ボクのしっぽがまたおしりをうえっぱった。

「ウーッ・・・」

 うなってやると、っちゃいやつはまたこうへった。

 ざまぁみろ!ボクはおまえよりつよいんだからな!

 あっ!でもまたちかづいてた!

「ウーッ・・・」

 ?

 あれ?さっきとおなじにおい。

 あ!ごはんをさっきのところれた!

 ボクのしっぽが、おしりをうえっぱるのをやめた。

 でも、今度こんどっちゃいやつもそこからはなれない。

 ごはん、でも、

 ・・・うーん・・・

 ・・・ボクは、つよいんだ!

 ゆっくり、ゆっくりと、ボクはごはんにちかづいてった。

「ガッ、ガッ、・・・」

 あぁ、やっぱりおいしい!

 !

 っちゃいやつあたまをさわった。

 大丈夫だいじょうぶ。ボクはつよいんだ。

「ガッ、ガッ、・・・」

 くびもさわってきた。

 大丈夫だいじょうぶなぐってきたらおもいっきりかみついてやるんだ。

「ガッ、ガッ、・・・」

 ボクのしっぽがおしりをっぱっている。

 ん?なにかがおしりをたたいてる。

 っちゃいやつたけど、そいつじゃない。

 パタ、パタ、・・・

「ガッ、ガッ、・・・」

 ん?っちゃいやつなにかわさわささわってくる。

「ガッ、ガッ、・・・」

 わさわさ・・・

 パタパタ、パタパタ、・・・

 ん?あ、あれ、・・・もうっ!おしりたたいてるのだれっ!

 !

 え?ボクのしっぽが、ボクのおしりをたたいてる⁉

 わさわさ・・・

 パタパタ、パタパタ、・・・

 な、なんかよく、わからないけど・・・

 ダ、ダメーっ!ボクのしっぽ、ボクのおしりたたいちゃダメーっ!

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ボクのしっぽくん @LaH_SJL

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