登場人物⑤

 神聖暦1330年



 グーテルハウゼン・ハウルホーフェ


 1268年〜1330年 享年62歳 マインラント系


 ハウルホーフェ家のフルーゲルハウゼン・ハウルホーフェと、エリザベート・ハウルホーフェの長男として、ハウルホーフェ城に生まれる。朝寝坊し、すきあらば、仕事さぼって寝たり、飲み歩いたり、グータラ殿下と呼ばれる。本人曰く、能力的には普通。ただ幼少の頃より、いかに楽出来るかを考えていたので、人を見る目、そして、扱い方が上手く、仕事の効率も良い。そういう意味では天才。1306年〜1330年マインハウス神聖国皇帝として、君臨した。



 エリサリス・ハウルホーフェ


 1266年生まれ 64歳 スラヴェリア系


 ヒールドルクス公国の筆頭諸侯デスラー家の出身。父親が暗殺され、母親が自害した後、家の料理人だったマジュンゴに助け出されハウルホーフェ公国に。そこで、気取らないグータラ殿下に出会い興味を持つ。後に結婚。エリサリスにとって、この時代の貴族には珍しく恋愛結婚だった。性格はとても快活。現在、ボルタリア王国にて幸せに生活中。



 セーラ・ケープ


 1292年生まれ 38歳


 グーテルとエリスの長女。父親に似て惰眠好き。のんびりした性格のセーラだったが、ランド王国国王フェラード4世の次男フェラード5世と結婚。しかし、フェラード5世が1328年38歳の若さで死去。娘達と共にブリュニュイ公国に隠棲する。



 ジークハウゼン・ハウルホーフェ


 1294年生まれ 36歳


 グーテルとエリスの長男。ヒールドルクス家の血が濃いか? 1310年、グーテルのボルタリア王退位に伴い、ボルタリア王位につき、マリビア辺境伯カレンの娘ルシェリアと結婚。優秀な妻に政治を任せ戦いの日々を過ごす。



 ルシェリア・ハウルホーフェ


 1292年生まれ 38歳


 ボルタリア王家の血を引く、マリビア辺境伯カレンの娘。才女であり、ジークが武なら自分は智でボルタリア王国を支えると誓う。しかし、1330年病に倒れた。



 エリザベート・ハウルホーフェ


 1312年生まれ 18歳


 ユリア・ハウルホーフェ


 1315年生まれ 15歳



 カール・ハウルホーフェ


 1316年生まれ 14歳


 とても優秀。ランド王国に留学し、さらに深い知識を持ち、母親に代わり、ボルタリア王国を支える。



 マリー・ハウルホーフェ


 1297年生まれ 33歳。


 グーテルとエリスの次女。エリス似?のしっかり者。ダルーマ王国に嫁ぎ、現状、幸せそう。



 シュテファン・ハウルホーフェ


 1298年生まれ 32歳


 グーテルとエリスの次男。グーテルに似ている? フランベルク辺境伯を譲られる。



 フルーラ


 1264年生まれ 66歳 マインラント系


 グーテルがボルタリアに移動しても変わらず護衛を勤め、近衛騎士団長となる。ハウルホーフェ公国にある準男爵家の娘だったが、兄達の真似して剣を振るううちにその魅力に取り憑かれ、剣の道に進み。女性騎士に。剣ひとすじのため、人付き合いが苦手。兄の子のアンジェリカが女性騎士に憧れて、フルーラの養女となる。皇帝直属軍の騎士団長をガルプハルトから引き継ぎ勤めた後引退。今は、騎士学校の校長をつとめている。



 ガルブハルト


 1256年生まれ 74歳 ガルハリア系


 マインハウス神聖国内で、傭兵だった父の下に生まれる。母親は、知らない。旅から旅の生活で、魚釣り、狩猟や、山菜採り、キノコ採りを覚え、金が無くても生活出来る。自分も傭兵になり、勇名をはせたが、ハウルホーフェ公国にやってきて、のんびりとしたこの国に好感を覚える。グーテルのボルタリア王国行きに付き合い、現在はマインハウス神聖国騎士団長。騎士としての頂点を極める。1316年引退、その後、マスターと共に旅立ち、その後の消息は不明。



 アンディ


 1267年生まれ 63歳 ダリア系


 ハウルホーフェ公国の執政官コーネル子爵の子供。だが、長男でなく次男。真面目な父や兄とは違い、性格は軽く、女好きだが、結婚して子供も出来やや落ち着いたか? 剣の腕は超一流。現在皇帝グルンハルトの近衛騎士としてそばにいるが、足を悪くし、本当にそばにいるだけ。



 アンジェリカ


 1292年生まれ 38歳 マインラント系


 フルーラの兄の子。女性騎士に憧れハウルホーフェからボルタリアにやってきて、フルーラの養女となる。スピードと瞬発力は一流で、両手に剣を持ち戦う。現在、グーテルの近衛団騎士団長。



 グリフォス


 1295年生まれ 35歳 ダリア系


 アンディの長男。父親の後を継ぎ騎士に。父親に似てイケメンだが、性格は真面目。大柄で筋肉ムキムキ。そのパワーと父親譲りの剣技で相手を翻弄する。現在、皇帝直属軍の騎士団長。



 ライオネン


 ハウルホーフェからグーテルと共にボルタリア王国にやってきた。有能な騎士。ボルタリア王国騎士団長を勤めていたが、ジークと共に出征したダリアにて戦死を遂げた。



 フェルマン


 ボルタリア王国出身の騎士。名門の出で優秀だが、グーテルにやり込められてからは、若干影が薄い。ジークと折り合いが悪く、皇帝直属軍の副騎士団長兼軍団長を勤めたあと隠居。



 ボルーツ伯ユージフ


 父親の跡を継いで、ボルタリア王国の外務大臣に就任。父親に似て、温厚、ジークの治世を支える。とても貫禄がある。



 ヴァルダ大司教パウロ


 1277年生まれ 53歳 ガルハリア系


 名門のフォルト宮中伯家の出身だが。ドロドロした世俗を嫌い聖界に、だが、そこもドロドロしている中で、グーテルに出会い、ボルタリア王国にやってくる。そして、宰相となりグーテル、ジークの治世を支える。



 ロウジック伯ヤン


 父親の引退にともない、ロウジック伯となり政治の世界へ。童顔の為にいまだにヤン君と呼ばれる。現在は、内務大臣となる。



 マジュンゴ


 1251年生まれ 79歳 ?系


 遥か東の暑い国の出身。家は宿屋を営んでいた、そこの十男。家は家業で忙しく、幼い頃から宿の客が遊び相手だった。そこで見た珍しい者や、食べ物に強く憧れ、隊商の荷物に紛れ、西に向かう。途中見つかったが、そのまま逃げ出し、ニクレイア帝国、海を渡って、ダリア地方、さらに海を渡って、エスパルダ地方、そしてランド王国と料理を勉強しつつ料理人として渡り歩き、デスラー家の料理人を経て、ハウルホーフェ公国へとやってきた。ボルタリア王国ヴァルダでカツェシュテルンという店を営んでいたが、店を次男のハンスに譲り60歳で引退。悠々自適?な生活をする。現在、旅に出て消息不明。



 アイリーン


 マジュンゴの妻。才女であり、その才能は長男に受け継がれた模様。10年ほど前に死去。




 トンダルキント・ヒールドルクス


 1268年生まれ 62歳 スラヴェリア系


 七選帝侯の一人。ヒールドルクス家の三男。教会に入る予定だったが、断られる。勉強好きであり、長兄と違い智謀に優れている。グーテルと気が合い仲がとても良い。次兄であるカールに顔が似ているが、性格は真逆。現在は、暗殺未遂事件以降ヴィナール公として働く。



 ヨハンナ・ヒールドルクス


 1269年生まれ 61歳 マインラント系


 フランベルク辺境伯リチャードの四女。トンダルキントの妻となる。性格は、とても穏やか。1301年から12年間で6人の子供を出産、現在6人の子持ち。



 ジーヒルホーゼ5世 


 1301年生まれ 29歳


 ヴィナールにて、父親の変わりに外交官として働く。



 カレリーナ 1304年生まれ 26歳


 グーテルの次男、フランベルク辺境伯となったシュテファンと結婚。


 マリアリーゼ 1308年生まれ 22歳


 ヒンギルハイネ2世 1309生まれ 21歳


 アンホレスト2世 1311年生まれ 19歳


 トンダルキント2世 1313生まれ 17歳




 オルセン・ヒールドルクス


 1277年〜1322年 享年45歳 ガルハリア系


 ヒールドルクス家の四男。ヒールドルクス公国代官。兄達に似ず、穏やかで凡庸。この度、ヴィナール公国の公爵位を継いだ。ランド王国の宮廷文化に憧れ、ヴィナールのヒールドルクス宮殿をマインハウス神聖国屈指の社交場にするべくお金、使う。ついたあだ名は、陽気公。1320年トンダルの暗殺未遂事件以降幽閉され、1322年突然死。




 ミューゼン公ロートレヒ4世


 1283年生まれ 47歳 ガルハリア系


 フォルト宮中伯家の三男として生まれ、聖界に入るが腐敗に失望し、還俗する。かわりに兄パウロが聖界へと入る。後に、ミューゼン公国の宰相に推挙されミューゼン入り。しかし、先代のミューゼン公の弟ステファンと戦いになり、ダリア王カールケントに助力で勝利。さらに、次代のミューゼン公が亡くなると、暗殺の疑いをかけられるも、今度は、マインハウス神聖国皇帝グルンハルトの助力で勝利。ミューゼン公に推挙され、就任する。マインハウス神聖国皇帝グルンハルト1世の信奉者となる。




 フォルト宮中伯ランドルフ1世


 1274〜1319年  享年45歳 ガルハリア系


 七選帝侯の一人。ヴァルダ大司教パウロ、ミューゼン公ロートレヒ4世の兄。優秀な二人の弟に比し、極めて凡庸にして決断力に乏しいという評価をされる。弟のロートレヒ4世によりエグレス王国に追放され、失意のままに病死。




 アルオーニ・スコピーニ ダリア系


 ダリア地方の二大海洋国家ゼニア共和国の国家元首。教主派であったゼニア共和国を皇帝派に鞍替えさせ、急成長中だったボルタリア王国との貿易を独占し、利益を拡大させる。アルオーニの死後ゼニア共和国は拡大するヴィロナ公国の傘下に。




 ガンバーリ・ヴェルディ ダリア系


 ダリア地方ヴィロナ公。ヴェルディ家の長男。真面目な方。ヴィロナ公となり、責任を背負う。弟の起こしたマインハウス神聖国皇帝暗殺未遂事件に、恐怖し精神のバランスを崩し逃亡する。



 スプリッアー・ヴェルディ ダリア系


 ダリア地方ヴィロナ公国ヴェルディ家の次男。ヴィロナの大司教。だが、大司教というよりは、ムキムキマッチョの戦士。豪快な男。マインハウス神聖国皇帝暗殺未遂事件で、毒を飲み死去。実質的にグルンハルト1世の命を救い、聖人に列席される。



 アペリーロ・ヴェルディ ダリア系


 ダリア地方ヴィロナ公国ヴェルディ家の三男。軍人タイプで、実直な方。たびたび、グーテルを助ける。グルンハルト1世暗殺未遂事件にて、弟サンブールを誅殺し、ヴィロナ公になる。



 サンブール・ヴェルディ ダリア系


 ダリア地方ヴィロナ公国ヴェルディ家の四男。頭が良く。野望が強い。上昇志向も強い。ヴィロナ公国をダリアの覇者にという野望をいだき、グルンハルト1世暗殺未遂事件を引き起こす。



 ウルチョーネ・デッラ・チョロチョーネ


 ダリア系


 ダリア地方サパ共和国の元首。サパ共和国の元首として、傭兵隊長としてオストルッチャを雇い、斜陽のサパ共和国を隆盛へと導く。だが、息子の戦死をオストルッチャのせいと思い、対立する。が後に和解。サパ・リューカ連合共和国となる。ウルチョーネとオストルッチャの死後、サパ・リューカ連合共和国は急速に衰退し、ヴィロナ公国の傘下となる。



 オストルッチャ・オロスコーニ 


 ダリア系


 ダリア地方サパ共和国の傭兵隊長として、サパ共和国の隆盛に貢献。皇帝派として、グーテルと共にも戦う。しかし、ウルチョーネの息子の戦死について、ウルチョーネに疎まれ敵対。故郷のリューカの執政官となり、リューカ共和国として勢力を拡大させる。1328年死去すると、サパ・リューカ連合共和国は急速に衰退する。



 ダルーマ王ハールイ1世


 1288年生まれ 42歳


 1318年マインハウス神聖国皇帝グルンハルト1世の次女マリーと結婚。



 チェリア王ホフォリゴ2世


 1272年生まれ 58歳



 ラアコン王ロメイ2世


 1267年〜1327年 享年60歳



 バブル王ロバート1世


 1277年生まれ 53歳


 悪い意味で王らしい王。教主派の筆頭としてグルンハルト1世に対抗する。



 ロイ10世


 1289年〜1316年 27歳


 ランド王フェラード4世の長男で皇太子。大のジュ・ド・ポーム好き。冷たいワインも好き。ジュ・ド・ポームの熱中し過ぎで、妻を蔑ろにした事が、妻マリーローズの不貞行為に繋がったのでは? 冷たいワインの飲み過ぎで、1316年死去。



 フェラード5世


 1292年〜1328年 享年36歳


 ランド王国フェラード4世の次男。セーラの結婚相手。優しく穏やかな人柄。安定した治世だったが、エグレス王国、フランダース、ブリュニュイと外交的には問題を抱え、心労が多かったようだった。



 シャロロ4世


 1294年〜1322年 享年28歳


 ランド王国フェラード4世の三男。冷たく酷薄な人柄。夫婦関係も冷めていたようだった。兄に先立ち、1322年に死去。



 マリーローズ・ケープ


 1290年〜1315年 享年25歳


 元ブリュニュイ公リベール2世の三女。ロイ10世の妻。ランド王国の醜聞、不貞行為の露見により、姦淫罪で投獄された。その後、幽閉翌年に突然死。暗殺と言われている。この事が原因となり、ブリュニュイとランド王国で戦いが勃発する。



 ブロンセ・ケープ


 1296年〜1326年 享年30歳


 ブリュニュイ公の領内諸侯ブリュニュイ伯の娘。マリーローズと共に、不貞行為の露見により、姦淫罪で投獄された。フェラード5世の治世になり、女子修道院に移され、ある程度の自由を認められたものの、幽囚のまま病死。




 ヴィルヘルマ・タイラー


 1246年生まれ 84歳 ダリア系


 元はただの猟師だったが、デスラー侯爵の無理強いに、息子のりんごを射落としつつ、デスラー侯爵を暗殺するという神技によって、反乱軍の首魁に祭り上げられる。しかし、意外な才能を発揮し、反乱軍を勝利に導く。民主同盟の首長として活躍する。現在は隠居。




 オーソンさん


 カッツェシュテルンの常連客にて、民主同盟タイラーの密偵を勤めていた。今は、ボルタリア王国にて、グーテルの密偵を勤める。会う場所によっていくつもの顔を使い分ける。現在は2代目?





 人種


 マインラント系


 肌は白く、金髪でブルーアイ。目鼻立ちははっきりしているが、彫りは深くない。元々マインハウス神聖国に古代から居住していたが、ガルハリア系に追いやられ、さらに混血も進み。今は少数派。



 ガルハリア系


 肌は白く、金髪でブルーアイ。骨格がしっかりして、彫りも深い。体格も良い。東の地から移住してきて、今はマインハウスの支配者に。



 スラヴェリア系


 肌はさらに白く、髪は薄い亜麻色で、グレーアイ。目鼻立ちはっきりしているが、彫りは深くない。ボルタリアなど、東ヨーロッパに多く居住する。



 ダリア系


 肌は白よりは、やや浅黒い。茶色の髪でブラウンアイ。比較的目鼻立ちはっきりしており、彫りが深い。ダリア地方に多い。



 ランド系


 肌は白め、茶色の髪にブラウンアイや、グレーアイ。比較的目鼻立ちはっきりしているが、彫りは深くない。ランド王国に多い。

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