第2話 猫の心情①

 私はミー子。譲渡会でもらわれた兄妹ねこの妹を担当してる。

私は新しい家にすぐに慣れることが出来たわ。飼い主といえば、もう私にデレッデレ。本当に呆れてしまうくらい。でもね、私も飼い主が好き。ご飯をくれるし、一言「ニャーーー」と叫べば、すぐこっちに来て頭やお尻を撫でてくれるのよ。もう、気持ちいのなんのって。喉を大きく「ゴロゴロ」と震わせて、全身で「もっと撫でて。」って伝えるの。そうすると飼い主は喜んで今度は少し強めに首回りやお尻を懸命になでてくれる。そして笑顔で私を口説きまくってるわ。生まれてから7か月しか経っていないけれど、私って賢いでしょ、だから飼い主の言っていることがだいたい分かるって訳。だから撫でているときは「ミー子は可愛い良い子だね。」とか、「本当にミー子は美人だよ。雑誌のモデルになれるよ、きっと。」とかって口説いているのがきこえたりする。まあでも、飼い主を一言で表すなら、「都合のいい従僕」って思ってるわ。

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