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それから、夜、寝ていても、霊の女の子は全くあらわれなくなってしまったから、ぶっちゃけ、本当に何だか寂しかった。中3の時に来てから高校生の間、ボクの部屋に存在してたのを、ずーっと感じながら毎日生活していたから。


イレーヌちゃんは、YouTuberとか、その他、色々な仕事や、芸術大学での勉強とかで忙しくなってきて、1度は、ボクの家から出ようかなと考えたみたいだったけど、1人暮らしよりも、ボクの家にいっしょに住んでるほうが、まだ便利だから、そのまま、ボクの家にいっしょに住んで、色んな活動をやっている。


ボクは香絵ちゃんと同じ大学にいっしょに通っている。同じ文学部で、同じクラスになったから、大学に行けば、教室で会えたりできている。そして、2人で、美術系のサークルに入って、部室で絵を描いている。

香絵ちゃんに、ボクの部屋の女の子の霊の姿を見ることできて、その女の子が香絵ちゃんに、よく似てたことを話した。それから、その日を最後に、もう、あらわれなくなったことも話した。

そしたら、ちょうどその日から、香絵ちゃんの部屋で、霊の存在を感じるようになったらしい。

ええーっ!霊の女の子は香絵ちゃんのところに行ったのか?

伊勢さんなの?って、香絵ちゃんに聞いてみたら、たぶん、そうかもしれないね~って答えてた。

それで、大学の帰りに、香絵ちゃんの家に行ってみた。そして、夜、香絵ちゃんの部屋でいっしょに寝ていたら、ボクの部屋と同じような感じで、寝てる上から圧力のかかってくるのを感じた。

あれ~!また会えた~?って思ったら、なんとなく、その圧力をかけている、たぶん女の子の霊も、ちょっと嬉しそうに、喜んでるように思えたのは、きっと気のせいではないと思う。

それから、ボクは、香絵ちゃんに、アドバイスとして、芸術に対して宇宙へと広がっていくような高い意識を持つようにしていくと、きっと良いんだよっ!て言った。霊の女の子は、たぶん、そういうことを言いたいみたいなのだと思うから。霊の女の子の、芸術的な弟子か何かに説くみたいに、そういう内容のことをいつも言っているみたいに思えるから。からだの上に乗っかってきながらも。

だから、香絵ちゃんも、芸術に対して、高い意識をもっともっと持つようになっていくと、そのうちに、またどこかに行って、いなくなるのかもしれないよと。そういうふうに香絵ちゃんにアドバイスしたわ。でも、香絵ちゃんのほうが霊感強いんだから、ボクなんかよりも、よっぽど霊の女の子のこと、わかってるのかもしれないけども。

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