第2話 空

 今日は雲のない快晴だった。 


 ギリギリ到着することができた僕は久しぶりに走った事とかのトラウマから開放され安堵のあまり倒れ込んでしまった。

結局クラスでの紹介は昼頃になってしまった。

しかし誰も気になんてしてなかった。

確かに考えてみたら転校生が朝のショートホームルームからいるほうが不自然なのかもしれない。

倒れて良かったー


 黒板に白い線が走る「上原 隆暉」

「今日から転校してきた上原 りゅうきです。よ、よろしくお願いします...」

最悪だ噛んでしまった。

まあそんなことも気にすることはないだろう。

目の前に少しの違和感を感じた。

先生:「上原くん。君の席は窓際の前から二番目の席だ。とにかくあの汚い座敷童の後ろに座ってくれ。www」

それはすぐに分かった。髪はぐちゃぐちゃ、椅子や机に原型はなかった。たくさんの彫刻とたくさんの色、ゴミまみれ生ゴミ、ペットボトル、缶、ゴミ箱のほうがまだ綺麗だと思えた。

ある生徒が立ち上がった。とてもスタイル抜群で、顔も美人モデルのようなその女は

???→「せんせー、座敷童さんが可哀想でしょー???」

先生含めクラス全体が大爆笑。

クラスの女の子が

「もー優奈ー、転校生くんも可哀想じゃーん。」

座敷童もつられてわらった。

優奈→「笑ってんじゃねーよ、ブス、誰が笑っていいつった??」

優奈はニコニコしながらペットボトルの水をかけた。

でも座敷わらしは笑っていた。


 最初気持ち悪く思えたが水でグチャクチャの髪がボリュームを抑え顔が見えた。

優奈何かとは比べられないくらに整った顔立ちで彼女はにこやかの微笑み僕にこう言った。

「今日は空が綺麗ですね」

そうして僕は生まれて始めて恋をしたのだ。




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