空飛ぶあなた
ももかっぱん
第1話 天候
走る、走る、走る
物語の出だしから急いで申し訳ない。
僕は正直言って毎日が憂鬱だった。
高校生にして死を目前とした高齢者のような心境で日々を消費していた。
なぜ走っているのかそれは今日から新しく生きていくのだ。
過去の自分を忘れ去り新しいキャンパスに新しい絵の具で新しい紙に美しい絵を書くのだ。
なんせ僕にはいいとこが全くない。
初日から冴えないやつが遅刻してくるとと思うと前の記憶が蘇る。
やめろ
やめろ
俺を巻き込まないで
お願いだから
お願いだから...
お願いだから...僕に普通をください。
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