第2話 『ことのおこり』

 『念のため、これは、あくまでも、フィクションであります。』



         🐦



 西暦20◯◯年3月◯日。


 やっと、春のような光が、ちらちらと見えるような日でした。


 やましんは、パソコンに向かって、おはなしを書こうとしていたのですが、もう、小一時間、ひたすら、◯と❌を打ち続けていたのです。


 すると、なんと、ねこママから、携帯に電話がありました。


 『やましん。ごめん。緊急事態にゃん。すぐ、店に降りて。5分以内に。核攻撃にゃ。がち。』


 『ちょっとまって、まま、核攻撃ったって、びーちゃんいないし。むりだよ。』


 やましんが、あわあわしていると、なんと、びーちゃんが、なんの都合か、玄関先に現れたのです。


 『あらまあ。はやく、こっちきて。』


 やましんは、ねこママの店の話を、奥さんのびーちゃんにしたことはありません。


 びーちゃんは、仕事師なので、職場に近い寮から通勤していました。


 いつ、自宅に現れるかは、分からないのです。


 あそびにん、やましんは、このときだけ、有無を言わさず、びーちゃんを引っ張ったのです。


 かつて、やましんが、やったことがないことなので、びーちゃんも、興味をひかれたらしく、黙って付いてきました。


 そうして、ねこママの店に、入りました。


 『うあ。なに、これ?』


 ねこママや、はとさぶろ、カージンゴなどの常連客、普段はあまり見ない、ごき軍団の幹部などがおりました。


 『説明はあとにゃん。地下に下がります。』


 ねこママは、マイクを握りました。


 『ばんぽんぴん。ばんぽんぴん。緊急事態。緊急事態。核攻撃です。緊急事態。核攻撃です。この基地は、やましんちごと、地下に高速で避難しますにゃん。ちょっと、揺れるにゃ。始動しまにゃ。』



 じわ〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️😸



 なんだか、軽い、重力がかかっているのは、わかりました。


 『地底、3000メートルに高速で沈みます。』


 『はあ。あのね。あなた、にゃん? 着ぐるみ? うあ。でっかい、ごき。からす。はと。なんですか。人の家の下で⁉️』


 『や、やましんの、おくさん、こあいなあ、ごき。』


 めったにいない、ごき大佐が、つぶやきました。


 『おくさん。人類は、一応、おわりだ。』


 『はあ? なにを、非現実的な。』


 『ママ。パネル。』


 『あいにゃ。』


 いつもは、カラオケの映像などが流れていたかべに、でかい世界地図が浮かびました。


 そうして、たくさんの、なにかの軌跡が、動き回っております。


 『おなじみ。核戦争パネルごき。いま、このように、核ミサイルや、その他たくさんのミサイルが飛び交っているごき。』


 『なんか、一発だけ、核が使われたらしいと、ニュースが言っていたけど。』


 『おくさん。一発使われたら、よほどのカリスマ的支配者が支配していない限り、全部、発射されますごき。だれか、生き残るったら、そいつが大将になるかもごき。人間は、それが、大キライごき。だから、チャンスがなくならないうちに、ありったけ、核、生物化学兵器、手持ち、全部使いますごき。』




 数分後。


 『地下についたにゃ。地上を見てみるにゃ。このカメラは、核弾頭の直撃でなければ、まず、壊れないにゃ。』


 パネルの半分が、スクリーンになりました。


 『あらまあ。火の海だ。』


 『なまごみだあ』


 いつのまにか、ごき大将が、来ていました。


 『うわ。またまた、でかい、ごき。』


 びーちゃんが、叫びました。


 

 『あ、大将。まいど‼️』


 大佐が敬礼しました。


 『ま、いいから。いいから。しかし、まずいことに、なったごきなあ。』


 すると、大将といっしょに、あの、超未来のごき教授と、その弟子がいました。


 『あんたたち、ここに、残ってたのか。』


 やましんが、ちょっとビックリしました。


 『これが、歴史なんです。これが。』


 教授は、はるかな空を見つめるように、天井を見ながら、言いました。


 弟子は、1冊の分厚い本を、みんなの目の前に出しました。


 

  『正確無比 地球の歴史』


 と、あります。


 『ぼくらの使ってる、大学の古代史の教科書です。ただし、書かれたのは、10000年前とされます。だから、これ以降は、べつに教科書を使います。頭の部分、読みます。』



 〽️『おもえば、はるかな昔である。いまは、存在しない、真人類は、使うことができない、おそろしい兵器を多数製造し、お互いに、ちらちらと、見せ合いながら、力比べをしてきていた。それは、有史以前の話である。


 もちろん、かれらには、文字があり、記録もできた。


 しかし、その大部分は、戦争により、燃えてしまったのだ。』


 弟子が、付けたししました。


 『その戦争が、はじまったので、ごきら。』

 

 


   □□□□□□□□□□


        つづく………はず

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『西暦22222年2月22日2時22分22秒』 全3回 やましん(テンパー) @yamashin-2

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