第1章 鉄道開業の許可を取ろう
第1話 異世界転移!?(鉄)
「―――ここは?」
俺の名は小泉大和、テツだ。
テツと言っても金属の鉄(Fe)ではなく、鉄道ファンの方の鉄だ。たしか、大回りで新快速に乗って新大阪に向かっていたはずなんだが、なんか知らない石造りの部屋にいてる。
体を起こして様子を見てると、部屋にノックの音が響く。そして、一人の女性が入ってくる。
「あっ、目が覚めましたか。身体の方は大丈夫ですか?」
「ああ、はい。大丈夫で―――。」
俺は、言葉を失った。今入ってきた女性の、その緑色の髪――それ自体もあれなのだが、その髪の上に乗っている、――――一対の猫耳に。
「あのどうかし――」
「異世界ファンタジーだ!!」
思わず叫んでしまった。たしかに、朝早くJR淡路からおおさか東線、片町線、JR東西線、東海道本線、大阪環状線、阪和線、和歌山線、桜井線、関西本線、おおさか東線、片町線、関西本線、草津線、東海道本線、北陸本線、湖西線、東海道本線と乗ってきたから、うっかり眠りそうになっていたけど……、誰が223系近郊型電車の中からファンタジー世界に飛ばされると思うか!普通思わん!
ということで、いきなり叫んだので、ビックリした女性(そういえば、まだ互いに自己紹介してない)に、聞かなければならないことがある。
「すみません!!この世界に鉄道は走っていますか?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます