第15話
会社の大まかな概要が分かると思いますが。」
「そうですか。ありがとうございます。」
「では、警察署にある登録情報を確認させていただきます。」
片瀬は、この辺の所轄が持っている情報と言うような所の仕組みなどに
疎いというところもあり、最初から駅前の化粧品会社の会社名が分かった
時点で所轄にある会社登録情報を確認することでここ2日の行動に
無駄な所がかなりあったことを悔やんだ。
「失礼ながら。このパーキングは組事務所の目の前にあたる所にある為
組関係からは、既に発見されている可能性はあります。」
「わかっています。半分ワザとです。」
「そうでしたか。失礼しました。」
「この車直ぐに移動しますから。お手数さまでした。」
片瀬は、直ぐに所轄の警察署に連絡し会社名を2社挙げて、その会社の
情報を拝見させてほしいと、連絡を入れて警察署に向かった。
帰宅ラッシュ自体は、ほぼ収まった様に思えたが、駅へのお迎えなどに
向かう家族や送迎用の車両で片瀬が、向かおうとしているこの管内を
管轄している警察署への道は、今だ渋滞中だった。
片瀬が、到着したのは車を停めていたパーキングから通常でも20分
程度で着く距離だが、まだ渋滞の列の中にいる片瀬はカーナビが表示する
到着予想時刻は30分後と表示されている。
あまりにも動かな過ぎて、事故か何かでもあっているのかと車から降りて
前方を凝視し睨みつけてたが、一向に車の列は動こうとしなかった。
片瀬は、渋滞の原因となっているお迎えや送迎と言った、現象に疑問を
持っていた。
もっと言えは、電車が満員である事、満員であることに伴って、減らない
痴漢行為、痴漢行為の冤罪など被害者が関係交通機関をなぜ訴えない
のかいつも疑問に思っている。
女性専用車両など設置しているが、何の解決にもなっておらず、座席に
座れない状態、もしくは立ったまま乗客をすし詰め状態で運ぶ事が
当たり前であると思ってい事、混む時間帯は分かっているのなら車両を
増やすなどできなものなのか、絶対座れる車両や通勤などで定期券を
購入して通勤しているのにいつも、すし詰め状態の車内に1時間も
2時間も居なくてはいけない。
この状況も、もはや諦めて飲み込んでいる住民、改善をし、より良い
環境にしようとしない企業の怠慢、この様な事に少なからず怒りを
覚えていた。
しかし、今までの片瀬は各地で発生していた銃撃戦や、鎮圧作戦などに
駆り出され、ろくに寝ない数日間や作戦が長引き、食事もほとんどまともに
取れず、強烈なストレスを感じ続ける激務の日々、帰宅し疲弊しきった
状態を2~3日で回復させ、次の仕事に備えていた日々だった
この情報が溢れる世界で実際に、銃撃戦や、格闘、鎮圧作戦などを
行う、警官はほんの一握りほとんどの職員と言われる警察官は、
資料を、情報を集め過去の情報と照らし合わせるなどして犯人を追いむ。
しかし、近年では、防犯カメラに映る事も厭わず、警察に逮捕される事も
厭わない様な輩、もっと言えば、捕まる為に人を殺害してしまう様な
輩まで現れ、銃という物が警察以外では所持してはならない国家の
はずなのだが銃を持ち、強盗、殺害、と言った凶悪な犯罪に手を染める
犯罪者・犯罪組織といった者達と日々戦っていた。
奇しくも、この1時間という渋滞での車内での時間で冷静に考える事が
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