第16話

出来た。

過去の自分の仕事、心の中に封じ込めていた社会・組織への

不満など、そして、これから、自分がやるべき事について考えられた。

しかし、これだけは分かっているつもりで居た、すごいと言われる事を

やろうとするなら、小さい事、つまらない事をやり続ける事が大事な事

人々がつまらなく、あまりにも小さく続ける事を諦めてしまう様な事を

続ける事で他の人には得ることにできない、経験や技術や知識を

時間は掛かってしまうかもしれないが、得ることで次にやれること

次にやりたい事が見えてくる。

片瀬は、初め銃の大会などで表彰される事が嬉しくて銃の技術を

向上させようとしてきた、しかし、実践では格闘も必要で、格闘と言う

分野も伸ばす必要があり、現在に至るが、今は捜査という片瀬にとって

未知の領域にも必要性があると考えるようになった。

人任せにできないという思いからだった。

これまでは、小林という相棒に負けせていた部分も自分で出来るように

なりたいどのように情報を収集し、どこにその情報が集まっているのか

という知識も必要になってきている事、失敗から学ぶことは、まだまだ

あるように思えた。

新しい分野に飛び込むことの難しさも知っている。

しかし、片瀬は今までの戦闘員の様な、自分の立ち位置では満足でき

ていなかった。

そんなことを考えていると、目的の警察署が見えてきた。

警察署に到着できたのは、パーキングからちょうど1時間半が経過した

頃だった。

署内に入り、案内され捜査資料が閲覧できる端末にアクセスしその

内容を把握できた。

警察署を出たのは、既に日付が変わったあとだった。

12時間前に食事をとって、それ以降水分しか口にしておらず、警察署の

駐車場に停めた、車に乗り込んで車内にあった冷えた缶コーヒーを啜り

改めて、自分がいま空腹であることを実感した。

この時間だと、コンビニで軽食を買い求めるか、ファーストフードと言われる

ドライブスルーといった物を利用しようと考えたが、ここ数日のやりなれない

捜査・聞き込み・情報収集と言った仕事で身体よりも頭が疲れている様に

感じていた。

警察署の駐車場を出た片瀬は、情報収集の際に、駅や繁華街と言った所

からは離れているが、オフィス街や有名ホテルなどがちらほら隣接している

地域に24時間営業の常務用スーパーがある事を署内の職員に効き、

そこに行ってみようと思った。

話によると、食材は居酒屋から洋風・和風とかなりの食材を取り扱って

いて調味料補豊富なうえ業務用という事もあり、量、価格共に興味を

惹かれる内容であった。

署内にも自動販売機はあったが、その話を聞いてからは暖かい飲み物で

おなかを満たすような事もしたくなかった。

目的の業務スーパーには少し迷ったが、近くにあると言っていたスパーが

目印になり、業務用スーパー自体には駐車場が設置されていない為

これも職員に聞いていた情報でコンビニの隣にあるコインパーキングに

駐車すれば大量に買い込んだ際も、お店から台車も借りれて、

コインパーキングまでに段差も無い為、荷物の運搬がやりやすいとの事。

コンビニ横のコインパーキングも直ぐに見つかり、いざ店内へ。


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