打ちのめされてなお立ち上がる という話

『風、囀り、ワーゲンバス -Wind, Warble, with Wagen-』 https://kakuyomu.jp/works/1177354054890356138


カクヨムコン7の募集期間が終了してはや1ヶ月が経とうとしています。上記作品も付録含め無事に期間内に完結することができました。応援してくださった方々はどうもありがとうございました。


さて、作品が完結して数日経ったころ、新着近況ノート一覧を眺めているときにふと見つけたそれに心奪われたのち、寄る辺を求める霊魂のようにふらふらとコメントしてしまったのが以下の募集です。要点のみ押えますと。


(引用ここから)

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【自主企画】あなたの文学、読みにうかがいます。 https://kakuyomu.jp/users/joseinokokoromi/news/16816927860462061246


〇対象は文学です。


〇以下の点をコメント欄にて予めお伝え願います。

①その作品がどのような動機のもとに書かれたのか。

②文体が現にあるようにして書かれたのはどんな狙いによるのか。

③その作品が読者にどのような影響・印象を与えることを願っているのか。

④具体的に、どのような指摘をもとめておられるのか。

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(引用ここまで)


どのようなコメントを下さるかは冒頭に掲げました作品の「応援コメント」欄を見ていただけると良いかと思います。非常に細かい記述や地の文に深く根を張る文脈まで目を凝らして読んでくださり、「良質な作品を書きたい」と信念を持っておられる方にとってはとても信頼できる方です。事実、上記作品も指摘を踏まえて書き直すべきとすなおに感じた部分が多々ありました。(一部書き直すことを目的に上記作品の問題点をまとめているところです)


【自主企画】とは銘打ってありますが、近況ノートで募集されているので厳密には違います。これを書いている2月末日時点でも引き続き精読作品を募集しているようなので、リンク先要項をよくご確認・同意の上、虚心坦懐一意専心な方はどうぞ作品を寄せてみてください。


閑話休題。


熱心な読者というのはどこに着目しどういうふうに作品を読むものなのか、その視点を得ることができたのがこちらのやり取りを経ての大きな収穫です。


自分の作品をいかにして客観的に読むかというのは、ある意味で作者という生き物が最も不得意とする領域かもしれません。実際に書いているとき、作者はつねに孤独に物語の構成要素と間近で相対しており、それゆえ物語に対する客観性が失われがちです。作者はつねに物語に寄り添って書いてはいるけども、物語に入れ込むだけでなく数歩退いて冷静に接するときも必要なのだと思います。


また、作者として有意義だった点は多々あるのですが、指摘点に対して作品内から根拠を示して答えることができた、という事実が自分にとってなにより自信になりました。個人的にはただ書きたいから書いているがために詰めの甘い未熟な作品と思っているものでも、無意識にできていることは意外と多いのです。それに気づくことができ、今後の執筆活動にもいままでとは異なる視点を持って書くことができそうです。

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