ややこしい物語が好物の怪物もいる という話

仕事を納め、今年の総まとめのつもりでなにか投稿してみようという気分になりました。最近リアルの状況が忙しくまったく本が読めていません。籠り虚院蝉です。


というのも自分、春先に人生何度目かの転職をしまして、慣れない業務に日々てんやわんやしている次第であります。とはいえこれまで就いてきた仕事に比べれば最も「自分に合っている」といえるもので、忙しさの中でも「仕事が楽しい」という感覚が占めています。諦めずに生きていると人生数十年のうちの数年分くらいはいいことあるかもしれません。


まずは近況から。


1.新車を買いました

2.カニを買いました

3.奨学金をひとつ完済

4.コンテスト参加作品をまとめました

5.カクヨムコン7に参加しています


まずは1.から。新車を買いました。4代目フィットです。柴犬モチーフなのにポロのようなデザイン性、2本スポークステアリング、加えて価格の割に安全装備が充実していたのでこれにしました。市場では2本スポーク含めデザインが3代目からガラリと変わったせいでウケが悪いそうですが、自分にはどストライクです。正確には契約書に印を押した段階なのですが、昨今のコロナ禍による半導体不足で納車は3月。楽しみです。次。


2.タラバガニとズワイガニを買いました。我が家は毎年大晦日はカニと年越しそばと決まっています。それにしても今年は豪勢にやっていますが。次。


3.奨学金をひとつ完済しました。長かったです。


4.コンテスト参加作品をまとめました。

『コンテスト参加作品墓場』https://kakuyomu.jp/works/16816452219039485238

10作品以上も1万字以下の小品が管理ページに並んでいるとさすがに煩わしいので1作品に凝縮。これを機にもう一度読みたい作品がある方はちらっと覗いてみてください。


続いて5.に関して。

『風、囀り、ワーゲンバス-Wind, Warble, with Wagen-』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054890356138

という青春百合ロードノベルをカクヨムコン7のキャラクター文芸部門に応募しています。気づけば星評価やフォローをいただいており大変ありがたいです。毎話ハートで応援してくれる方々もこの場で御礼申し上げます。読んでくださる方もありがとうございます。PVにしっかり反映されております。


これまでちらほらと説明したとおり、本作はもともと朝読小説賞に応募する予定の作品でしたので、百合要素はあるものの比重としてはかなり青春寄りにしています。ですので百合要素を求めている方にとっては物足りないかもしれません。カクヨムにはたくさんの百合小説があるので「足りない!」と感じた方はぜひそちらを探してみてください。


休載は12/31、1/1両日です。1/2からはまた通常どおり毎日更新となります。ただ、どういうふうに更新したらいいか、というのは悩んでいます。決まった時間に定期更新か、時間を定めず不定期更新か、はたまた1日2回更新か(この場合は1/10を目処に完結)……。アイデアや意見がある方はコメントにてお教えください。


すでに結末まで書いている作品でランキングを気にしてもしょうがないのですが、やはりフォローや星評価等で順位が上昇すると人並みに嬉しいもので、このまま部門ランキング130位くらいをふらふらしながら切り抜けられたらなあと。カクヨムコンはエンタメ重視なので読者選考で選外となると思いますが、読者の方々にはどうぞ最後までお楽しみいただけたらと思います。


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近況はここまでに、タイトルの「ややこしい物語が好物の怪物もいる」に関して、これは次回作についての話となります。


前述した『WWwW』を書いていて思いました。自分はとことん「ストレート」な物語が書けません。上記作品あるいは過去作をお読みになっている方はうすうす勘づいているかもしれませんが、自作の特徴は往々にして、遅々として進まない物語!、ややこしい描写!、回りくどい表現!、長たらしい文章!、のオンパレードです。第29話で大きなネタを投下したとはいえ、すでに読むのが苦痛に感じておられる方もいると思っています。


これについては重々承知しています。その上で、次回作は回りくどく七面倒臭い自分の作風にドリップまみれのたんぽぽをそっと添えたようなグロテスクな物語にしたいな、と。つまりそれはもう半分くらい書くものが決まっているということですが、要は「怪奇SF」か「幻想ミステリ」かという二者択一を迫られている。


「速筆重視の軽い読み口の連作短編」とは?


正直に申し上げますと書けませんでした。ですのでこの作品はボツになります。書けない理由も簡単な話で上述のとおりストーリーラインが「ストレート」、個人的な感覚としては「予定調和」過ぎてとても自分に書き続けられるような物語ではなかったことが挙げられます。


自分は作品に単純明快なストーリー性を含ませるなんて無理だし、事実それを望んで書きたいわけではないのです。自分が書きたいのは徹頭徹尾、遅々として進まない物語!、ややこしい描写!、回りくどい表現!、長たらしい文章!、なのです。


今日すれ違っただけの全く見知らぬ人の表情のような、素知らぬ顔で自分の横を通りすぎていく運命のような、あるいは、「今年も終わるなあ」なんて振り返りはじめた回想がじつは印象的な出来事の継ぎ接ぎで、つまらない合間のことなんかすっかり忘れ去ってしまったような。冗長な日々が続くなかでその一瞬一瞬がなぜか記憶に残るのは、やっぱりそれを楽しみながら生きる心があるからでしょうか。来年も、それを大事にしていきたいです。


それでは皆さん本年はどうもありがとうございました。

2022年もどうぞよろしくお願いします。

良いお年をお迎えください。

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