第10話 ゲーム制作

今週末までに終わらないといけない

新作「お家で幽霊発見ゲーム」は、スマホで簡単に遊べる作品だ


怖い話が好きな層が、かわいい女の子幽霊を見つけてコレクションを

したいと思わせれば成功する。


納期がぎりぎりで間に合わせるために寝る時間を削る

このゲームの新しさは幽霊の娘と会話できる事だ

AIを搭載して深層学習を行い、ユーザの考えを推察する。

ユーザが望む台詞を自動で作り出す。


「幽霊ちゃんと癒やしの二人用の空間でうふふ」

キャッチコピーが酷すぎて、寒気がするのは狙ったのか(違うな)


出来上がった外装のコードを組み合わせてテストを開始した

テスト用の幽霊ちゃんが出てくる。


「今日もお疲れね、もう死んだ方が良いじゃないの?」

酷い罵倒だが、俺が深層意識で望んでいるのだろう、なぜか心が安らぐ

俺は幽霊と話を続けた。


「社長この作品はダメです、AIの台詞が的確すぎて利用者を自殺させます」

社長が「なにしろ社員が自殺するくらいだからな、発売を中止しよう」

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