第3話 暴走族
運転席に座り、バックミラー、ドアミラーを合わせ、シートベルト締める。電動パーキングブレーキをオフにしアクセルを踏む。左右確認、ハンドルを回し車庫から出る。この道は時速40キロ、法定速度を守る。
周りの車の流れに乗って快適にドライブ。
その時、ウゥーウゥー!サイレンの音がした。
「あぁ、捕まった!」左に寄せて停める。
パトカーから警察官が出て来た。
「安全運転義務違反です。免許証を出して下さい」
レベル5の自動運転車が発売されてから、人による運転が禁止された。
レベル5では、自動運転車が運転動作及び運転継続が困難な場合にも対処するので、運転手は必要なくなった。走行エリアも限定されず、世界中のどんな道路でも自動運転が可能である。
警官は言う
「公道を人が運転する暴走行為は強く禁止されています。減点6点、罰金10万円です」
自動車を運転する人たちが暴走族と呼ばれるようになって久しい。
反則切符を切られている私の横を、酒を飲みながら談笑している自動運転車が追い越して行った。
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