第3話 自称サバサバ系女
ここは竜宮高校1年C組。
何の変哲もない少しだけ頭の悪い地元の公立校だ。
「おはよーかぐや。」
『お』
「なににその挨拶。」
『人間、あいさつなら初めの言葉だけ言ったら通じる説してるとこ。』
「あそ。」
こちらのそっけない塩対応の子は
この子がいるおかげで
ちなみに見た目は色黒の巻紙ロングお姉さん系ギャル。
しかし黒髪ストレート清楚系月姫よりははるかに秀才というギャップ。
惚れる。
そんなことはさておき、彼女らの趣味は愚痴である。
大事なことだからもう一度言う。愚痴である。
『ねえ梅(眠姫のあだ名)、、、、この世で一番許せない女の人種って何だと思う?』
「そーね、あざとい女子とか?」
『ふっ、、甘いな。ただあざといならまだ許してあげなくもないわ。けれどこの世にはもっとひどい奴らがいるのよ。』
「なに?」
『それはね、、、”自称サバサバ系女”よ!!!』
「自称サバサバ系女?なにそれ。」
『「わたしー、女って思われてないからぁ、ほんっとに弟みたいなもんだしぃ!」って言いながら人の男とるやつだよ。
あーあ、滅ばないかな。』
「そんなに?(笑)」
『いやだって考えてみ、例えば風の竹潤と共演した女優がいたとするでしょ?』
「うん。」
『番宣とかでその女優がアクリル板飛び越してまでボディータッチしようとして、よけられたとすんじゃん?したらその女優なんて言うと思う?
「私ちょっと人との距離が近くてぇ、、だから男とか女とか本当に関係なくて、、」って言うんだよ?!耐えられる?ねえ、無理でしょ!!!』
「無理だ。滅びろ。」
『でっしょ。だから言ってんの。』
「そういう女大体弟居る。」(偏見
『それ。そんで大体スポーツ万能で「私キラキラで漫画の主人公だからてへっ☆何しても許されるの。きゅるん。」って思ってる内心』(ド偏見
「てかそういうやつ見おぼえあるわ。」
『え、誰?』
「D組の槙坂さん。」
『あー宇佐木君追いかけまわしてたあの
「あの子お茶会と評した合コン行きまくってるらしいし。」
『うわ、あれで行けるなら私誘えや。メンタルくるわー。』
「ほんと豆腐だな。」
『違いない。』
【完】
次回 #お洒落さんとつながりたい
もしメンヘラなかぐや姫がいたら竹取物語は成立していなかった説 れもん @lemo_nn
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。もしメンヘラなかぐや姫がいたら竹取物語は成立していなかった説の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます