グローブの穴
季節はもう夏、7月に入ろうとしています。
空の入道雲が『さあ! 夏だ! 』って感じになります。
『6カ月の安静』をお医者さんから厳しく言われ続けていたVisitの悟志さんもダイビング活動の許可が降りたそうです。
『ダイブマスター講習料金の取引』とはいえお店と詩織さんを支えてくれた事へのお礼の言葉と、私が持っているものよりもかなり高級感のあるグローブを悟志さんからいただきました♪
私のグローブ、実はもう穴が空いているんです。
悟志さんはそれに気づいてくれていたみたいです。
とってもうれしかった♪
ありがとうございます!!
「これで私はVisitには必要ないですね.. あとはサウザーダイビングのスタッフとして残りを過ごすのかぁ.. 」
「 ..桃ちゃん。片岡のところはきつい? もしかして何かあった? 嫌ならもう行くことないよ。もともと君はうちの生徒だったんだから」
「あ、すいません。そういうことじゃないんです」
「桃ちゃんはうちのスタッフだよ。うちから派遣できるときに片岡のところに手伝いにいってもらう事になっているから。ただ、片岡のところもこの夏は君の助けを期待して予定を組んでいるだろうから、しばらくがんばってもらえないかな? 」
「はい。じゃ、もしきつくなったらVisitに避難しに来ますね」
おどけてごまかした。
そうだ。私は忘れていた。
この提案を出したのは私だった。
もう少しがんばってみよう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます