第3話 ドラゴン乗り-3

 【原作】において、【蒼の巫女】レテが戦っていたのは、雑にまとめれば世界のためだった。

 幼いころの彼女は、ごく普通の少女だった。

 父がいて、母がいて、兄と姉がいた。

 魔族との戦いの前線からやや離れた、とりたてて裕福ではないが、あたたかい食事を家族と共に笑顔で頬張り、一緒に遊んでももらえるような、そういう家だ。

 口下手も、どこか怜悧冷徹にあり続けられない雰囲気のやわらかさも、かわいがられて育った末の妹だったからなのかもしれないと、レテの背景を考えては萌えている、もとい悶ているファンもいた。

 

 だが、それらはすべて失われた日々だ。

 レテが住んでいた街は、魔族によって破壊された。

 特別な理由があったわけではなく、ただ運悪く、ドラゴンライダーの守りをすり抜け、深く侵攻してきた魔族の部隊の一つの目に留まり、運悪く破壊されたのだ。

 少なくともレテの想い出において、彼女や彼女の周りにいた人間たちが格別何かをしたために、魔族に襲撃されたという描写はなかった。

 

 大陸内部を突如襲った魔族を駆逐するべく、当然ドラゴンライダー側も駆けつけた。

 駆けつけたその瞬間、レテはまさに殺されかけていた。

 折り重なる家族の亡骸に庇われるようにして倒れ、殺されようとしていた小さな少女を、身を挺して庇ったドラゴン乗りがいたのだ。

 何故そのドラゴン乗りがそんな行動を取ったのか。それはわからない。

 描写が、なかったからだ。

 起きたことと言えば、無力な少女を庇って一人のドラゴン乗りが生命を落としたこと。

 残されたドラゴンが、自分の乗り手の死因ともいえる少女を、その場で次の乗り手に選んだことだった。

 

 これがまた、異例なことだったのだ。

 ドラゴンライダーは、レテが現れるまで男しかいなかった。

 魔力を生まれつき扱える【魔力持ち】たちは男女関係なくいるが、ドラゴン乗りは、男だけだった。 

 これに関して、理由は特に明かされなかった。

 作者は何か考えていたのかもしれないし、何かの形で発表していたかもしれない。

 だが少なくとも、自分の記憶では漫画の中でレテがドラゴンに選ばれた理由は、語られていなかった。

 

 案外、ただ単にレテが女のドラゴンライダーの一人目だった、というだけなのかもしれない。

 前例なんてものは所詮、いつか破られるために存在するのだから。

 実際、今から百年後の【原作】が始まる時期では、数は少ないが女の乗り手もいる。

 だけど同時に、常識を破ったやつは孤独になる。

 レテも、そうなった。

 本来、戦いとは無縁だった女の子は、孤独になって、見ず知らずの、自分が守るべき普通の人々を愛したのだ。

 自分の手の中から奪われたかつての毎日を、そこに見出したから。

 真っ当に愛され、真っ当に育った。

 当然魔族への憎しみはあったろうが、根っこには守るべき無力な人々への優しさがあった。

 だからレテは、真っ当に、自分が与えられたのと同じ愛を彼らに向けた。

 自分を庇って死んでいった家族と、本質においてまったく同じ愛を。

 

 だから彼女の末路は、必然だった。

 避けようがなかった、自分には何の落ち度もない悲劇に遭おうと心が砕けず、凛と力強く戦いながらも、儚くて芯が強い。

 そんな女の子など、ああそりゃあ見事に、人気にもなるだろう。見てくれだってかわいいのだから、言うことはない。

 強くて美しい人間がふと見せる脆さ、小さな優しさに、人は安心するからだ。

 弱さに、共感できるからだ。

 

 そしてもって、今このとき、自分が目の前にする現実では。

 

「ジザ!」

「はい!」

 

 片手に騎乗帯を巻き付け、片手に剣を持った自分は、空を駆けていた。

 耳元では風が鳴り、翼がぶつからない距離にはシランとその背に乗った先輩。上には、エラワーンとシャクラ、フェイがいた。

 警告音【龍笛】を発したドラゴンは既に戦闘に突入したらしく、前方では日の光を反射してきらめくドラゴンたちの鱗と、彼らが吐く炎が見え、肌を粟立たせる魔力反応を感じる。

 

『説明は後にするけど、今この陣地にはドラゴンの遺体が複数あるの。それを、一つも失わず守りきったらわたしたちの勝ち。わかった?』

 

 念話回路で指示を飛ばすフェイに、自分は了解と頷く。

 だが。

 

「守りきれって簡単に言ってくれるなぁ!要するに絶対に上陸させんなってことだろ!?」

「無駄口を叩いてる暇はないぞ!」

「わかってます!」

 

 天幕が張られた野営地を飛び越えた先にあるのは、黒く染められた海と、上陸しようと試みる干からびた歩く死体と、翼を持つ魔族。

 彼らと戦うドラゴンライダーたちのさらに上を飛び、自分たちが向かうのは沖合である。

 そこにあるのは、巨大なクジラ型の化物。

 フジツボがこびりつく、黒い腐肉の背には、黒く蠢く人影が見えた。

 

 こちらに気づいた魔族からの攻撃が来るより早く、空中で翼を広げて急停止したコクヨウとシラン、エラワーンが炎を吹いた。

 三筋の炎は絡み合い、一本の太い竜巻となってクジラモドキに直撃する。

 耳障りな声を上げ、肉が半ば腐り落ちた外見の海獣が悶えるのが見えた。

 背に乗せた魔族が火にまとわりつかれながら海へ落ち、沈んでいくが、クジラの化物そのものはまだ生きている。

 

 頭の前面にぼこぼこと隆起している五つの目玉がぎょろりと動き、こちらを映すのが目に入った。

 ぞ、と首筋が粟立つ。

 

「降下!」

 

 自分の叫びに反応したコクヨウは下へ、シランは上へ、エラワーンは左へ旋回し、回避行動を取る。

 開けた空間を、クジラの化物の口から放たれたどす黒い緑の霧が覆った。

 腐臭を放つあれは、毒だ。

 以前、まともに吸い込んだドラゴンライダーが一人、肺をやられて苦しんだ劇物。自分たちならともかく、並みの人間は死んでしまう。

 陸へ毒霧が届いてしまえば、すべて終わりだ。

 視界の端で、群青が翻った。

 

「シラン!」

 

 乗り手の意思を汲んで頭を巡らせた群青の龍の口から、再度の炎が吐かれた。

 霧は焼かれて消えるが、魔族へ背を向けたシランの乗り手の背後に影が差した。

 背中に蝙蝠の翼を生やし、骨だけの体を持つ魔族。有翼骸骨の剣が、がら空きになったドラゴンライダーの背を狙う。

 

 だが、剣は振り下ろされなかった。

 急上昇したコクヨウの背に乗った自分が割り込み、左腕を覆う篭手で、錆びた剣を受け止めたからだ。

 有翼骸骨の腕力は、他の魔族と比べれば弱く、武器も刃こぼれした鉈のような代物ならば、龍鱗を用いた篭手は斬られない。

 奇襲の一撃を受け止められて弾かれ、後ろへと傾いだ骸骨の胸骨を自分が剣の峰を叩きつけて飛ばし、コクヨウが炎を吹いて砕いた。

 残りの敵は、上空から降下して来たエラワーンの炎が燃やし尽くす。

 

「すまない。助かった」

「お互い様ですって」

 

 先輩がやっていなければ自分とコクヨウがやっていたし、その場合先輩に庇ってもらっていたろう。

 黒こげの残骸になって落ちていく骸骨を見送る間もなく、次の敵が近づく。

 ドラゴンよりは二回りは小さく、所々肉が削げて骨が剥き出しになった、屍竜の群れだ。

 ギィィィ、と嫌な声を上げて屍竜が啼いた。

 

『歩兵を載せた化物クジラをもう一頭、有翼骸骨五十体、中型屍竜十体を確認したわ。クジラと歩兵に、骸骨はこちらでやるから、そっちで屍竜を潰して。一匹たりとも、ここは越えさせないで』

 

 自分を中継ぎにして、こちらの四人の念話回路を繋ぐことのできるフェイの指示は、常に的確で、厳格ですらある。

 

「了解した」

「わかった。気をつけろよ」

『ええ。互いにね』

 

 誰も、空から墜ちることがないようにと、そう願いを込めて騎乗帯をきつく握り締める。

 

「アジィザ、飛ぶぞ」

 

 滅多に、呼ばれることがないほうの名を呼ばれ顔を横に向ければ、そこには群青の龍とその乗り手がいる。

 無造作に紐でくくられただけの髪が風になびいて、端正な顔が少し陰った。

 にぃ、とこちらも口元を吊り上げてわらう。

 

 笑って、わらって、生き残る。生きてやる。

 この世界で、自分はそうやって生きてきた。

 

─────これまでも、きっとこれからも。

 

 相棒である黒龍に振り落とされないよう、脚にしっかりと力を込める。

 炎を体内に宿すドラゴンの体は、風が吹きすさぶ空であってもあたたかい。

 

「わかってます。行きますよ」

 

 風で髪が巻き上げられる。

 剣を握る手に、一層力を込めた。

 










#####










 魔族の正体は、【原作】において終盤になって明かされる。

 何百年も前に北の大陸から攻め寄せて来た異形の群れの正体は、長らく不明だった。

 天災のように攻め寄せてきた化物たちを打ち払うだけで南大陸側は精一杯だった、と話の中では語られている。

 何故、南大陸を襲うのか。

 何故、あれほど南大陸の生き物と姿形が異なるのか。

 何故、どうして、なぜ、なぜなぜなぜ……と、尽きない謎は、概ね解決される。

 まず、魔族とは本来こちらの大陸と変わらない生き物たちだった。

 それがああも変質し、化物としかいえない姿形となるのは、北大陸に開いた【孔】が原因だった。

 

 ここから、話はファンタジーからややSF調になる。

 千年も前、この惑星の外から飛来した一個の生命体があった。

 【それ】は北の大陸に隕石のように落ちて地を深く抉り、根付いた。

 外見としては、巨大な闇の塊としか言えない【それ】は、周辺の生きものを取り込み、喰らう性質を持っていた。

 喰らわれ呑まれたものは意志を奪われ、屍となっても使役される。

 宇宙から訪れた【それ】は、超はた迷惑な、邪神としか呼べないような存在だったのだ。

 【混沌】と仮称されるようになる【それ】に、意志らしい意志はない。

 正確に言えば、人間やドラゴンに理解できるような範疇の思考が最初から無いのだ。

 ただひたすら、自らの内側へ取り込み、喰らうものを求めて四方八方へと触手を伸ばす貪食者でしかない。

 

 北大陸はそうして、生命を根こそぎ喰いつくされ、呑まれた。

 大陸一つを喰いつくした【混沌】は、まだ生き残っている生命を貪るために、自身がかつて開いた【孔】の底から南の大陸へと手を伸ばした。

 植物のように、一度根付くと容易に動けなくなる【混沌】は、取り込んだ北大陸の生き物を尖兵として吐き出し、南大陸を攻め落とそうとする。

 これが、魔族なのだ。

 本来の性質はほぼ失われ、南大陸の生命を殺すか、取り込むことしか頭にない破壊衝動を持つ化物たちの群れ、【混沌】の触覚である。

 魔族に取り込まれたものは【混沌】の一部となり、また尖兵として使われることになる地獄の循環が、ここにはある。

 ただ殺されるだけのほうがどれだけマシか。

 

 星を喰らおうとする【混沌】の魔手を打ち払い、完全に【混沌】を滅しきるのが物語の結末となるはずなのだ。

 

 要するに、ドラゴンファンタジーかと思いきや、コズミックホラーもヤバイほど混ざっていたわけである。

 ラスボスが外なる神らしいナニカとかほんとやめろ。やめて。やめてください頼むから。

 

 尚、南大陸にいるドラゴンが北にはいなかったのかといえば、いたはいたそうだ。

 ただ北のドラゴンは、人間と組まなかった。自分たちのみで殺せると慢心してばらばらに【混沌】へと挑み、あべこべに喰らわれてしまったそうだ。

 ドラゴンを喰って尖兵として吐き出した【混沌】に、人間含めた他種族が適うわけもない。

 長らく生態系の頂点にいたがために慢心し、【混沌】の己の弱さを隠す擬態を見抜けず、北大陸のドラゴンは人間やそれ以外の生き物と共に、全滅した。

 この惑星の生き物の中で、個体としては最も強いはずの同族が、『何か』によって滅んだことを南大陸のドラゴンたちは感じ取り、単体としては弱かろうが、自分たちを円滑に『運用』できる種族として人間を選んだ。

 その結果生まれたのが、自分たちドラゴンライダーである。

 

 だが、こうして実際になってみて思う。

 

 ドラゴンも相当、イカれたことやってんな、と。

 

 短時間で本来の形質が歪むほどに体をつくり変え、超強化した生命体を異種族に複数作り出し、それを背に乗せて戦おうというのだ。

 フェイたちのように生まれつき魔力を扱える人間、【魔力持ち】も、ドラゴンライダーなくしては生まれなかった人間たちだ。

 彼ら彼女らは、ドラゴンライダーの子である。

 現在はまだ男しかいないドラゴンライダーと、普通の人間の女の間にできた子は、魔力を生まれながらに扱えることがあり、彼らが【魔力持ち】と呼ばれる。

 【魔力持ち】の女とドラゴンライダーが、結ばれた場合はほぼ確実に【魔力持ち】が生まれるのだ。【魔力持ち】同士でも同じく。

 

 本来、人間には魔力を先天的に扱える機能はない。

 ないはずの機能を持った【魔力持ち】も、後天的に同じ能力を獲得した自分たちドラゴンライダーも、果たして元の人間と同じであるのだろうか。

 【混沌】を倒すために、ドラゴンたちは新しい種族をつくったことになりはしないか。

 

 今はいい。

 今は、魔族と戦うのに皆必死だからだ。

 【魔力持ち】も、普通の人々も、ドラゴンライダーも、一丸となって北大陸からの侵攻を防いでいるし、ドラゴンライダーのこともごく単純に、ドラゴンに選ばれし者と、好意的に受け止められているからだ。

 

 だが、【混沌】がいなくなったその後、この世界はどうなるのだろう。

 主人公個人の人生のドラマではない。この世界が進む方向だ。

 【混沌】を倒したら、世界が混沌と化しましたなんて笑えないことが、あり得てしまいそうだ。

 

 尤も、そんな先の心配をしている人間は、この世界には自分ただ一人だけだろう。

 ドラゴンにすら【混沌】の存在はほぼ知られておらず、多くの人間にとって魔族はただひたすらに日々の暮らしを脅かす侵略者であり絶対悪。

 ドラゴンにとっては、自分たちを唯一脅かした憎むべき天敵でしかない。

 彼らも被害者であり、たとえ【混沌】を倒せたとしても、諸共滅ぶしかないほどに細胞に至るまで汚染されているなどと知れば、平静でいられなくなる者は必ず出る。

 

 だから、自分は何も言わない。

 機会があるまで、何も告げない。

 大体、自分が言ったとして信用されるかすら怪しい。

 

 そうやって戦う自分には、そのせいか、ある癖のようなものがある。

 

 屍竜の最後の一体。それがシランとコクヨウの炎で消し炭となって落ちるのを見届けてから、自分たちは陸地へ戻った。

 陸地で戦っていた仲間たちも無事であり、今日も魔族を凌いだことになる。

 周りの無事を確認してから、腐臭と、物の焦げるにおいが混ざる海からの風を嗅ぎながら、コクヨウの翼の下で、自分は水平線に向かって手を合わせるのだ。

 

 自分たちが今日倒した魔族も、昔はあんなふうな生き物じゃなかった。そのはずだ。

 だから、『次』があるならばもっと良いところに生まれて来られるように、と微かに覚えている祈りの端切れを、呟くのだ。


 願わくば、その『次』が自分みたいにろくでもない生でないようにとも、合わせて祈っておく。

 

 魔族への鎮魂なんて、この世界では異端中の異端である。

 が、彼らが元は同じであると知るからこそ、自分は祈らなければならない。

 そうしなければ収まらない、熱のような、触れると痛いものが心にずっと、ある。

 だけどバレたら面倒だから、コクヨウの翼の下でやるのだ。

  

「おい」

 

 ただしここには、まったく遠慮なく翼の下を覗く輩もいる。

 黒翼の下にぬっと入って来た先輩は、こっちの腕をがしりと掴んだ。

 

「さっき篭手で一撃受けただろう。見せろ」

「ンなもん、もう痛くないですよ」

 

 デリカシーという概念を明後日に忘れてきたのか。イケメン無罪とか自分は適用しないのである。

 相変わらず無表情な先輩は、こっちが祈ってようが何も言わない。

 お前は何をしているのかと一度だけ聞かれたことが昔あったが、祈りたいから祈ってると返してそれっきりになった。

 怪我の具合を心配してくれるのは有り難いが、先輩が美少女だったらもっと嬉しかったのに、なんて考えられる自分も、大分おめでたいやつだ。

 捻って先輩の腕を離して翼の下から出、コクヨウの背に飛び乗る。

 ガキじゃないのだから、怪我の確認なんて自分でやれるのだと鼻を鳴らしたとき、鞍の上に、ふわりと重みが加わった。

 振り返ると、フェイが乗っていた。頬に一筋、浅い傷ができていた。

 

「ジザ、レト、怪我はない?」

「大したのはないよ。フェイたちは?」

「同じようなものね」

「ええ、陣地は守れました」

 

 そっか、と呟きながら、ぐるぐる唸るコクヨウの体を軽く叩く。

 また、この四人と三頭で生き延びられたのだと息を吐いて、水平線の彼方へ目を向ける。

 

 向けたところで、毎度の如く淡々とした声がかかった。

 

「ジザ、腕試しはいつやる?」

「アンタほんとブレねぇな」

「もう少し空気を読めないのかしら」

「むむ……?」

 

 自分とフェイに同時にツッコまれ、嘆かわしいという顔をするシャクラにぽん、と肩を叩かれ、それでも解せぬとばかりに首を捻る先輩は、ひたすらに先輩であった。

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