第3話 現状を整理してみました

俺こと、裕樹いやルインが爆誕して早3日。


やっと目が完全に見えるようになって色々わかってきた。


まず、この世界の名前が『アノルークス』というらしい。

アノルークスには大陸という概念はなく地球でいうユーラシア大陸くらいの大きさしかない。


アノルークスの中心に秘境の森という強い魔獣が住む森があり森を囲むようにして各国が存在する。


1番領土が広いのが俺が爆誕した『マーヘルド王国』

かつて戦争した時に、人族にも魔族にも戦争を挑まれ勝った事から領土が1番大きくなり文明も1番発達したらしい。

亜人種も差別なく生活しており、1番まともな国とも言えるだろう。

地図を見て北側と北西の一部が領土。


2番目に領土が広いのが魔族領のある『アーネスト国』

前トラクネス帝国に戦争を仕掛けられ返り討ちにした事から帝国の領土を一部貰って発展してきた国。

自称魔王が治めている国で、比較的温厚な性格らしい。

が、未だに魔族至上主義な考えを持った魔族がいるらしく、人族や亜人種達に高圧的な態度を取る事もあるようだ。

地図を見て西側から南西が領土。


3番目が『トラクネス帝国』

南に位置するトラクネス帝国は秘境の森を領土にするべくマーヘルド王国とアーネスト国に戦争を挑んだ。

しかし、秘境の森で戦力を失い敗北。かなりの脳筋国みたいだ。

武の国とも言えるだろう。国の代表は『闘技祭』と呼ばれるお祭りで決定するようだ。

気の強い者が多く、犯罪率が高い。違法奴隷を数多く扱っており、亜人種差別が1番酷い国でもある。つまり、俺の敵になりうる国だ。

南から南東が領土。


4番目が『シャイン国』

戦争当時は荒れ果てた土地だったが敗戦した人々が集まって作られた国。

国として一応独立はしているが、マーヘルド王国の一部みたいなものらしい。

荒くれ者が沢山いるらしく、治安は今でも悪いみたい。


そしてルインは、マーヘルド王国のノベルスク公爵家に産まれ、ルイン・ファン・ノベルスクという名前であることがわかった。


『ファン』はマーヘルド王国の中で貴族を表すという。


ノベルスク公爵家の父の名はコーリー、母はミリーという。

両親共に冒険者時代の同じパーティであり、父は貴族の立場を隠し冒険者をしてたみたい。


冒険者時代にドラゴンに遭遇しその時に母を守りながら戦った事から父に惚れたみたいだ。


ドラゴンは秘境の森からマーヘルド王国に来たらしく、国を守った事から公爵の位を貰ったらしい。


街に出ると英雄と呼ばれ、貴族間でも人気は高いみたいだ。


そんな話を子守唄代わりにメイドのリーシャから聞いた。

リーシャは17歳くらいで中学生くらいの身長でぱっちりお目目の可愛らしい少女だ。


この3日でクエストもクリアした。

《基本クエスト》

★食事をしよう―料理:1

★神様に感謝をしよう―信仰心:1


食事は母の母乳でクリア(かなり躊躇した)し、寝る前にベル爺に感謝の祈りを捧げたらクリアした。


スキルを貰える嬉しさからこれからの生活がとても楽しみになった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る