第179話
「一応の想像は付くが聞いておこう、誰だ?」
「争乱の元凶となった “魔女” に御座います、我が王」
細い左肩を強引に押し下げられ、眼前に
因縁の相手が直接統治する領都に攻め入った
「手札になるかと押さえていたものの、うちの婚約破棄された馬鹿息子が色欲に
「末代までの恥だな… 分かった、こちらで処分しよう」
深い溜息を零して、腰元の鞘から軍刀を抜き、静かに黙っていた娘へ酷薄な
税で優雅に暮らす貴族の家系でありながら
たとえ
そう糾弾すれば肩の荷が降りたような、
「私の愚行で失われた命の数を考えたなら、ひとつで足りるとは到底思えませんが、ご
「…… 許せ、思い違いがあったようだ。
そのせいで振り落そうとする刃に迷いが生まれた
これは直前の場面に
「すべて撃ち尽くせ、一本も残すな!」
「「「
「ぐうぅッ!?」「あぁ… 胸、に矢……」
「くそッ、丘陵地を取られている! 斥候は何をしていた!!」
その絶技に中央広場を埋め尽くす観客より、ざわめきと歓声が沸いた。
「「「ぉおお……」」」
「何、今の?」「すげぇ……」
彼らが手にするのは、狭くて高低差のある地域を進むにあたり、立ち寄った村々にて強奪させた戸板であり、存分に
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